行ってきました‥
MUTEK.JP2022 ［A/Visions］、
Ryoji Ikeda - ultratronics ［live set］ 。
（2022年12月07日 『MUTEK.JP2022 ［A/Visions］』にて〜iPhone）
で‥
ライブを観た？
体感した感想ですが‥
うんちくライターのような
言葉を並べる事は嫌いですし、
不可能ですが、
おそらく‥今までに
経験したことが無い
感覚に襲われました。
今まで様々なライブやショーケース、
インスタレーション、落語に講談‥
幸いなことに
沢山の経験をさせて頂きました。
もちろん‥
自分自身が高校1年生から
バンドをやり、上京後は、
DJやセッションも
沢山やらせて頂きました。
バンド時代は‥
ライブハウスはもちろん、
神社やデパートの屋上‥
DJも‥良い箱、そうでも無い箱‥
様々な環境でやらせて頂きました。
感動して涙を流したこともあります。
立川志の輔さん、
神田松之丞さん（現・伯山さん）、
先日の一龍齋貞心さん‥
それはそれで、
とんでもない衝撃でした。
中でも‥
2008年02月29日、
マンチェスターMusic Box。
Autechre（オウテカ）‥Quaristice Tour初日。
あの音と音圧、
空間と距離感‥
（ブースの中までお邪魔してしまった関係もあり）
ライブハウス、クラブイベントでは、
圧倒的に‥人生No.1のショーケースでした。
2019年12月23日に書いたBlogでも
触れていますが、LVE ZOUNDで観た
‥映画『HUMAN LOST』の音も素晴らしかったです。
そして‥昨日の‥
Ryoji Ikeda - ultratronics ［live set］。
座席は‥
5列目の一番左。
音のバランス、
オーディオビジュアルを楽しむには
最悪の席だと思っていましたが、
会場へ入ってみると‥
1〜3列目は撤去されていて
実質2列目‥ウーハーの目の前。
低音を堪能するには最高の席でした。
前半に登場した人を体感した時に、
「あれ？音が‥‥」と、
一瞬心配になりましたが、
池田さんが、そんな状況でライブを
やるはずが無いですし‥
その時‥目の前のスピーカーは、
ほぼ鳴っていませんでしたので、
「本番は、これが‥」と期待が高まりました。
予定通り‥
19時50分‥池田さんが登場。
会場の空気が変わりました‥。
オープニングは予想通り
アルバム1トラック目の‥
”ultratronics 00”。
既に‥
会場全体が低音で揺れ始めました。
”人間の耳には聴こえない振動”と
言った方が伝わるかも知れません。
地震とは一味違う揺れです。
次に‥
会場の期待を一掃する
”ultratronics 01” 。
一気に放出された
音の粒子と壁のような圧。
あちこちから悲鳴が聞こえてきそうでした。
シンクロしたオーディオビジュアル。
空気が圧縮された瞬間が
見えたような気がします。
そもそも音とは‥
物質中を振動（波）が伝わっていく現象です。振動は、物体の周りにある空気を押し出し、圧縮します。この圧縮された空気の濃い部分を、隣の空気がさらに押し出します。このように、順々に空気の濃い部分と薄い部分が発生し、それが波となって伝わる現象を「音」といい、圧力の変化の波のことを「音波」といいます。
人が聞き取れる周波数には限界があり、その数値としては約20～20,000Hz（20kHz）だとされています。人によって個人差はありますが、ピアノの鍵盤の一番高い音から一番低い音よりもよりも高すぎる音や低すぎる音は、聞き取れない場合が多いようです。なお、加齢と共にこの範囲は狭くなっていくとも言われています。
また、人が音の大きさを感知するにあたっては、「音波」だけでなく「音圧」という、音を伝える上で発生する音圧変化の量も影響を与えます。ここでは、音圧の単位を用いて、人が聞き取れる音量についても見てみましょう。音圧の国際単位は、パスカル（Pa）になります。人が聞き取れる音圧の範囲は、20μpa（=20×10-6）と言われています。通常の空気圧（1気圧）が約100,000paですから、人は空気圧の100億分の2の圧力を感知できるというわけです。
音を伝えるための架け橋となるのが「媒質」です。媒質には、気体、固体、液体などがあり、それぞれ音を伝える速さが異なります。例えば、空気中では音は約340m/sで進むのに対し、水中では約1500m/s、鉄ではなんと、約5000m/sの速さになります。
話を戻します‥。
音の粒子が一気に放出された瞬間‥
私は完全に”やばい人”になっていました。
映画やドラマ、
アニメや漫画で描かれる
分かりやすい”やばい人”です。
会場は真っ暗で‥
マスクをしていたので、
バレませんでしたが‥
ニヤニヤが止まらず、
瞳孔が開き、
ヨダレが出そうに‥。
ビートレスでも‥
もちろんノリノリです。
音が鳴っている限り、
そこにはBPMが存在しますので、
ノリノリに‥。
座ったまま、
頭と上半身の動きが止まらず‥。
極上の拷問。
キャップのツバに当たる振動が
邪魔でキャップを逆に‥。
振動で血液や細胞が、
混乱しているのが分かる程‥。
精神崩壊者‥
薬物中毒者の一歩手前の感じです。
気づけば、体も熱くなり‥。
「うわぁーーーーーー！」
と、心の中で叫び狂っていました。
中盤から‥
何故か‥首の頸動脈を押さえて、
人体実験をしていました。
完全に‥”やばい人”です。
押さえつつも‥
もちろんノリノリです。
マッシヴなキック‥
ビートが鳴った瞬間、
「‥ダメだ‥死にそう‥」と、
天を仰ぎました。
音やビートだけでなく、
池田さんのベースが、
あそこまでファンキーで
ロックしているとは知りませんでした。
過去の作品では、
そんな印象は‥無く‥。
ベースが‥
うねりまくるトラックもあり‥。
その時は、本当に危険でした‥。
Yさんも帰り道に言っていましたが、
「あのまま死ねたら幸せだね」と。
まさに、その通り。
帰宅後‥
Twitterをチェックしたら、
様々な感想が‥（笑）。
・呼吸が出来なくなる
・日常の音が違って聞こえる
・座りながらずっと体が踊りまくってた
・できれば思いっきりヘッドバンギングしながら聞きたかった
・頭がチリチリする
・耳栓すべきだったかな…（笑）
・全編耳栓着用は久しぶりだった
・目と耳から脳をぐわんぐわんに
・終わったあと街の音全部おかしかった
・ダイナミクスレンジべらぼうに広すぎて鼓膜が逝ってる
・音圧で耳から何か出るかと思った
・肩こり腰痛くじきに打ち身もの憂い更年期障害あらゆる不調が治った
・4DXだったっけ？ってくらい、重低音で椅子が揺れる揺れる
・五感のリセット具合が半端ない
・渋谷の音が全部なんか変に聞こえる
・低周波が効きすぎて手足のむくみと筋肉痛が治る
「あはは、分かる、分かる〜！」と
ビールを片手に共感していました。
私は聴力には自信がある方ですが、
それでもライブ終了後‥
確実に‥
覚醒と言いますか‥
拡張と言いますか‥
音の聴こえ方に変化が‥。
昨日まで生きていて
良かったと心底感じましたし、
地球に空気があって‥
音、音楽を楽しめて
本当に良かったと‥
アホになっていました。
早割でチケットを予約出来たので、
4,500円で‥あの体験を‥。
安すぎます。
ちなみに、
ニューアルバム『ultratronics』は、
2,500円くらいです。
安すぎます。
昔‥
Boards of Canadaのライナーを
書かせて頂いた時、
その中にも書きましたが‥
音源の内容が良くても悪くても、
CDやヴァイナルの価格は‥
ほとんど同じです。
当たり前の話ですが‥。
だったら‥
”質の良い”作品に触れて欲しいと思います。
今では、”買う”、”保有する”ということすらせずに、
”月額聴き放題”が主流らしいですが‥。
もちろんライブも同様に。
比較してしまってはアレですが‥
本気で凄かったです。
凄すぎました‥‥‥！
池田亮司さん‥
本当に有難うございました！
（2022年12月07日 『MUTEK.JP2022 ［A/Visions］』にて〜iPhone）
※追加更新 22:30
池田さんのライブが
始まる前に‥‥
蝶形骨を少しだけ整えていた事は、
‥‥内緒にしておきます。
