休憩中に、
ちょっと真面目な話を‥。
(2020年09月16日 千葉県の海〜RICOH CX4)
今年の2月、
気象庁主催の講演会へ行ってきました。
題材は‥
『海と気候変動〜海が異常気象をひきおこす?〜』。
去年の12月のBlogで触れたアレです。
講演は‥
・「海と気象」
東北大学大学院理学研究科 准教授 杉本周作 氏
・「気候危機と防災」
興味深い話を沢山聞けましたが、
その中でも‥
海水温の話は勉強になりました。
ちなみに‥
海水温の定義は‥
海面から計測して、海面下数十センチ〜
十数メートルの海面水温を指すことが多いです。
海水温と海面水温‥。
この日の講演内でも触れていましたが、
海は広くて深いです。
その海の中の温度を
ポイントごとに観測することは
容易ではないと‥。
そんな事もあり‥
海面水温を軸に語られることが多いです。
ニュースなどで
「海の温度が、
1度から2度上がっています。」
と耳にすると思います。
その時に‥
「なんだ、たかが1度とか2度か〜」
と思う人がほとんどだと思います。
私もその1人で、
正直‥きちんとは理解していませんでした。
東北大学大学院理学研究科
准教授 杉本周作氏が、
事の重大さを話してくれました‥。
その後、
色々と調べていました。
簡単に言うと‥
熱伝導率の話です。
魚の体感温度と人間の体感温度の違いについてはわかりませんが、少なくとも人間にとって水温の1度の差は、気温の10度以上の差に相当します。それは、水の方が空気よりも速く身体から熱を吸収する(または身体に熱を与える)からです。これを熱伝導(率)と呼びます。(厳密には熱伝達(率))
随分前にメモをしたので、
引用元を忘れてしまいましたが、
この話は杉本周作氏の話と近かったです。
例えば10度の空気にさらされるよりも、10度の水の中に浸かる方が急速に熱を奪われます。更には、10度の水に触れるよりも、10度の金属に触れた方が冷たく感じます。なぜなら金属の熱伝導率(熱伝達率)の方が水の熱伝導率(熱伝達率)よりも高いからです。その分速く熱が身体から奪われるのです。逆もまたしかり。50度の空気に触れても何ともありませんが、50度のお湯に触ったら火傷します。50度のフライパンならなおさらです。
先程の続きですが、
この例えも分かりやすいです。
”地上で人間が感じる
1度の温度差を‥
魚は‥海の中で‥
10度以上の差として感じている”
これを頭に入れて
魚になった気分で‥
ニュースを見ると‥
事の重大さが理解できると思います。
ざっくりですし、
間違った解釈もあるかも知れませんが‥
素人目線で学んだことを書かせて頂きました。
もちろん‥
勉強になりましたし、流石の話術に脱帽でした。
余談ですが、
テレビ出演などで有名な蓬莱大介氏。
質問コーナーで、
あまりにも客席から反応がなかったので、
自ら‥”今まで実際に会った芸能人の中で
誰が一番可愛かったのか”を‥発表していました。
それは‥‥‥
広瀬すずさん‥だったそうです。
気象関連の講演会は初めてでしたが、
とても勉強になり楽しかったです。
また機会があれば参加しようと思います。
(『海と気候変動〜海が異常気象を引き起こす?〜』 資料から)
今回のBlogでは、
直接的には触れませんが‥
同時に‥こんな資料も読んでいました。
さらに深く知りたい方は、是非。
・2006年のある方のBlogです。
・1970年のシンポジウムから。
温度変化が水産動植物に与える影響。
→PDFです。http://jsfo.jp/contents/pdf/04-3682.pdf
・2019年 変化する気候下での海洋・雪氷圏に関するIPCC特別報告書。
→PDFです。https://www.env.go.jp/press/files/jp/112419.pdf
最後に、
気候変化と気候変動の違いを‥。
(『海と気候変動〜海が異常気象を引き起こす?〜』 資料から)
このキーワードも‥
とても重要です。
気候変化は‥
2つの時代を比べた時の気候の変化を示します。
英語で言うと‥climate change。
そして
気候変動は‥
ある時点から別の時点までの間の、
気候が移り変わっていく様子を示します。
英語で言うと‥climatic variation や、
climatic fluctuation と表すようです。
・東北大学大学院理学研究科 准教授
杉本周作氏
→HP http://www.gp.tohoku.ac.jp/pol/pol/sugimoto/main/contact.html
蓬莱大介氏
さて‥
作業に戻ります。