opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

アルジェリア問題

※今回の更新は、やや長文です。
普通の携帯電話からの観覧は、少し厄介かも知れませんので、予めご了承ください。
でも、興味がある方は気合いで読んで下さい。

休憩中に、アルジェリアの拘束事件と、根本的なアルジェリア問題を更新させて頂きます。

日揮の日本人駐在員7人の死亡が確認され、 犠牲者の氏名は非公表との事です。

この事に対して、あの首相は、「事件は痛恨の極みだ。家族のみなさんや会社を全力で支援する。
全閣僚一つになってやってほしい。」と指示したそうです。

どこか、いつも通りの台詞を読んでいるように聞こえたのは私だけでしょうか?

亡くなれた方々、そして残されたご家族の事を考えると・・・。
ご冥福をお祈り致します。

ーーーーーーー

ここからは、私もあまり知らなかったアルジェリア問題に関して、
先週金曜日、MXテレビニッポン・ダンディ』という番組内で、
モーリー・ロバートソン氏が解説していましたので、それを抜粋させて頂きます。

尚、モーリー・ロバートソン氏に関しては、原発問題などで賛否ありますが、
まずは、それを抜きに読んでみて下さい。

ただ、徐々に話の雲行きが怪しくなってくるので、それも含めてメモさせて頂きます。


アルジェリア問題
MXテレビ 1月18日(金)放送『ニッポン・ダンディ』

〜以下、モーリー・ロバートソン氏の解説からの抜粋〜

あまりにも複雑すぎ簡単には説明出来ないので、さわりを。

イナメナス(地図上などでは、イン・アメナス)はリビアとの国境近くにあるガス田。

ポイントとなるのは、地図をご覧下さい。
アルジェリアの南は膨大な砂漠地帯(サハラ砂漠)。

アルジェリアの隣国マリ。
マリも地下資源、化石燃料が出るエリア。
ニジェールウランなどが出る。
つまり地下資源が豊富な砂漠地帯がある。
これが大前提。

かつての統治国がフランスだったけど、
現在マリの一部をフランス軍が空爆している。
それは国土の半分以上(マリ北部)をアルカイダが乗っ取ってしまったから。
このエリアは、90年代にアルジェリアが内乱状態になり、
砂漠地帯が無法地帯になってしまった。

2000年を超えた辺りからアルカイダが、あちこちに拠点を置くようになり、
砂漠があまりにも膨大で、ラクダの隊商の時代(キャラバン)、塩などを運んでいた道が
今では武器や麻薬の密輸ルートとして使われてしまっている。

マリの北部はアルカイダが過去10年ずっと拠点においているだけでなく、
世界有数のコカインの拠点にもなっている。

このエリアで2000年以降非常に盛んになったのは、人質ビジネス。
色々な外国人を誘拐してそれぞれの国の石油会社や政府と交渉して
身代金をとる、100億単位でお金が動いている。
もの凄く儲かる仕事。

今回のイナメナスで武装集団が人質を取りましたけど、
これも志望者というのはタバコの密輸、人質ビジネスで儲けた人間。
「ミスター・マルボロ」と言う異名を持っているくらいタバコの密輸で財を成した。

しかし、本人はアルカイダのメンバーだと名乗っているけど、
個人的な儲けなしているので、アルカイダからは破門寸前という情報もある。

リビアは、2011年アラブの春で、民主化が達成されカダフィが殺害されました。
ところがカダフィがこのエリアの傭兵を雇って武器を支給していた。
彼が倒れると同時に、武器庫を狙って傭兵達がこのエリア全体に武器をばらまいた。
売り物として。

そして、マリやアルジェリアの南部に武器が沢山流れて拡散してしまっているという状況。

ですから、無法地帯が存在しているという事を確認しなくてはならない。
アルカイダが欧米との戦いがずっと続いているが、中東では最近権勢が悪くなってきている。
ビン・ラディンが殺害されてから。中東が弱くなっているが、このエリアが強くなってきている。
サハラを西へ西へと勢力を拡大している。

そもそも危険地帯なので、世界の国々が撤退をすればいいのだが(ソマリア同様に)、
なんで、撤退出来ないのか・・・。

とないかく、天然ガスと石油の出る量が半端ではない。

(※ここでフリップを出します)

アルジェリア化石燃料
資料 米エネルギー情報局

天然ガス 
〜埋蔵量 159兆立方フィート →世界第10位(2011年)

・石油
〜埋蔵量 120.2億バレル →世界第15位(2011年)

どの国がこの化石燃料に依存しているか。
(※この辺から、モーリー・ロバートソン氏の・・・雲行きが、怪しくなってきます・・・)

<原油輸入国ランキング(バレル/日>
資料 米エネルギー情報局(2012年)
※イギリスが入っていないので、不完全なデータですが。

・1位 アメリカ 881万8000
・2位 中国 463万5000
3位 日本 432万9000
・4位 インド 249万2000
・5位 ドイツ 223万5000


3位が日本。
アルジェリアを含むエリアから化石燃料の輸入を止める訳にはいかない。
ところが、化石燃料を取れば取るほど、地元の人がどんどん貧困になり、
若者は食べるものもない状況だと、アルカイダが魅力的に映ってします。

この貧困の暴力連鎖を断ち切るには、、、
僕が考えるプランは2つしかない。

1つは、この人達(現地の人)にきちんとした利益を還元するようになる事。
アルジェリアは二ジェル、マリの人達に人間らしく生きていけるようにする事。

もう1つは、差し当たって化石燃料依存を減らすなら、
やはり、原発というカードが出てきてしまう。
原発を増やす、、この方向に中国も動いている。


ーーーーーーー

とても分かりやすい解説だったのですが、
途中の化石燃料の話付近から、、あれよあれよと、、
最後は、『原発というカードも〜』と・・・。

他の番組内で、モーリー・ロバートソン氏が発言している事も話題になっていますので、
もう少し自分なりに調べたいと思いますが、だからと言って原発には賛成出来ません!


かなりの長文になってしまいましたが、
最後まで読んでくれた方々。

ありがとうございました。


さてさて・・・。


ーーーーーーー

上記の放送。
動画がアップされていましたので、一応。


(ニッポン・ダンディ 2013.01.18 (1/2))


余談ですが、今回の日揮
知人の彼氏さんが、日揮に勤めている兼ね合いもあり、
以前から気になっていた企業のひとつなので、ちょっと色々調べてみたいと思います。