opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

コア・コンクリート反応(重要)

6月5日に放送されたETV特集の『続報 放射能汚染地図』の中で、
原発施設外の地域からも、やはりプルトニウムが検出されました。

その後、この検出に関して番組内で日本原子力研究所原子炉安全工学部・
研究主幹の田辺文也氏が言っていた『コア・コンクリート反応』というキーワードが
どうしても気になっていたので、その録画してあった番組を再度確認してみました。
その時の言葉を文字起こししておきます。

プルトニウムが、どの原子炉から出てきた物なのかは、まだ特定できないという事です。
さらには燃料棒が溶融して圧力容器の底に溜まり、さらに容器の底が溶けてそこから
溶けた燃料が格納容器内のコンクリートに落下して、コア・コンクリート反応(現象)
が起きたのではないかという事でした。

それと、忘れてはいけないのは、三号機はプルトニウムが混合されているMOX燃料です。

『単純に換算すると、数十キロのプロトニウムが、コア・コンクリート反応で、、、どれだけ
格納容器に落ちたか、と、いうことに依存するわけですけど。エアロゾロ(煙霧質)となって
格納容器の外に出てくると、一番運ばれやすいシナリオです。』

と、田辺文也氏が言っていました。

怪しいのは、3月16日や21日の三号機からの白煙だと睨んでいるそうです。

『起こりうる可能性が高いとすれば、二号機、三号機。圧力容器が最初に破損した
13日。二号機だと15日に圧力容器が破損したと考えられるのですが、三号機だと
13日に、たぶん第一回目の圧力容器の貫通が始ったと思う。その後に最初の溶融炉心
と、コア・コンクリート反応が起こっても不思議ではない。』

田辺文也氏は、これが最悪のシナリオだと言っていますが、安全の為にはこれを前提を
した調査をするべきだと。さらに注目しているのは、原発から50キロ離れた三春町
検出された、テクネチウム99mです。揮発しにくく、比重が重いこの物質が、離れた所で
検出されたという点です。

『今、検出されているものが微量であったから大丈夫という事ではない。ホットスポット
周りにある可能性がある。もっと調査点を広げてプルトニウムを含めて、きちんと汚染を
調べる必要がある事を意味していると思う。』

この時の反応で粉じんが発生し、この粉じんに交じってプルトニウム等重い物質が
外部に拡散してしまったのではないかということでした。

その後、何度か爆発時の映像を改めてチェックしても、明らかに三号機の爆発は
尋常じゃないですよね。

格納容器内部は金属のみで構成されていると思っている人が多いかも知れませんが、
格納容器内側の底にコンクリートがあります。

先日、小出裕章氏がある番組内で、このコンクリートの件に触れていました。
『現在、その溶解した燃料が底のコンクリートを、じわじわ溶かしていると考える事が
妥当だと。。。』
メルトダウンからメルトスルーし、原発施設外で、プルトニウムが検出された
という経緯を冷静に考えれば、素人の私でも分かります。

汚染水の問題といい、このコア・コンクリート反応からの現象は、まだまだ継続中です。

油断しないで下さい。


と、真面目に書いていたら、同階の廊下から、大人の女性達が、楽しそうにキャッキャ
騒ぐ声が聞こえてきました。強烈な温度差を感じましたが、これもまた現実です。