昨日‥
FUJIFILM SQUAREで開催中の
『is Blue〜鍵井靖章×木村文乃』へ。
同時開催の『海流が育むいのち~黒潮の力、
親潮の恵み~』は幻想的で美しい写真が
沢山展示されていました。
ダイビングは未経験ですが、
海の中は‥まるで小宇宙‥。
開催者サイドからしてみればアレな話ですが、
平日の13時台は‥やはり人も少なく、
ゆっくりと写真を堪能することが出来ました。
目的の『is Blue〜鍵井靖章×木村文乃』は
隣の隣の会場で開催されていました。
(2021年03月17日 『is Blue〜鍵井靖章×木村文乃』にて〜iPhone)
こちらも‥
ほぼ貸し切り状態‥。
写真展の内容に触れる前に
少しだけ復習を‥。
鍵井靖章さん‥
このBlogでも二回程更新させて頂いた
あのカメラマンさんです。
詳しいプロフィールはこちらで。
東日本大震災直後の
海中写真は強烈なインパクトでした。
では‥
写真展の話を‥。
会場内の撮影はOKでしたので、
メッセージと共に紹介させて頂きます。
(2021年03月17日 『is Blue〜鍵井靖章×木村文乃』にて〜iPhone)
真っ白な砂地の上のテーブルサンゴ。
祝福するように青いデバスズメダイが
あふれていた。
(沖縄県 阿嘉島 / 鍵井靖章)
年に1度、冬にしか見られない海中風景。
シオミドロなどの海藻が織りなす
幻想的な空間。
(鹿児島県 錦江湾 / 鍵井靖章)
砂地に咲いた大きなイソギンチャク。
両手で包み込めば、
まるでブーケのよう。
(神奈川県 葉山 / 鍵井靖章)
湧き水と海水が二層に分かれる
「ケモクライン現象」。
奥の廃棄された船が漂うように見えた。
(鹿児島県 桜島 / 鍵井靖章)
彼は長いこと私を見下ろして、
そして満足そうに去って行きました。
(イシガキカエルウオ 沖縄県 恩納村 / 木村文乃)
さて‥
本題に入ります。
東日本大震災から10年が経過する。
海中では、朽ちてゆく車などがまだ残っている。
(岩手県 宮古市 / 鍵井靖章)
▼『震災の海』
今までは、きれいな海で楽しく潜ることがダイビングだと思っていたという木村文乃さん。そんな木村さんを、鍵井靖章さんが地元の漁師さんたちの協力で岩手県宮古市の海の中に案内したのは、2020年2月のことでした。
「知りたかった海は、ここにあったんだ」。潜ってみて、素直にそう感じたという木村さん。しばらくの間ダイビングから遠ざかっていたタイミングで出会った宮古の海は、木村さんの心に新しいさざ波を立てました。
震災の爪あとを残しながら、それを乗り越え、したたかに生きるものたちの海。それは、海のもつ力を受けとめた木村さんが、「新しい視点で日本の海をみつめてみたい」、そう願うきっかけとなった出会いの出来事でした。
宮古から始まった、ニッポンの海を探求する旅は、沖縄、鹿児島、愛媛、和歌山、能登半島、湘南、房総半島をへて、2021年1月、再び震災の海、今度は女川へと戻ってきました。
最初の宮古の海よりも緊張感が高かったのは、女川港の光景が、テレビで繰り返し放映されたあの港の風景と同じだったから。水温9度、水深36メートルも透明度の低い海の底で、引き上げることのできない車や家具が沈んだ姿を目にした木村さん。津波のこと、親しい人を奪った海と共に生きる人の思い。地元の人たちの話にも触れ、一歩ずつ、知りたかったニッポンの海へと近づいています。
※岩手県宮古市、宮城県女川町は、どちらも三陸沿岸に位置し、2011年3月11日の地震と津波で大きな被害を受けた場所。鍵井さんは、ダイビングスポットではない宮古市の漁港に2011年から毎年通い、海の中の撮影を続けている。
▼『宇和海の海洋ごみ問題』
瀬戸内海に、流れ着いたごみが集結している場所があるらしい。その光景を実際に確かめるため、鍵井靖章と木村文乃さんが地元のNPO法人の方の案内で愛媛県宇和海の漁港を訪れてみると、そこには衝撃の光景が広がっていました。
「外国のごみが多く流れ着いているのかな、と思ったら全然そうじゃない。CMで人気の健康飲料とか、国産のペットフードの袋とか。見渡す限り、思いっきり日本の世相を反映したごみが広がっているんですよ」と鍵井さん。
海の中はどうなっているのだろう。二人がごみが浮かぶ港から海の中へ潜ると、露出した肌がピリピリしたそうです。そして、沈んでいる扇風機などの生活用品の数々に「これって衝撃映像としてテレビで取り上げられるレベル。でも、遠いどこかの国の出来事じゃなく、日常の続きとして起こっていることなんですよね」と木村さんは言います。
とても片付けきれない、膨大なごみの山を見て、木村さんが感じたこと。それは「大きなことに参加できなくてもいい。日常の中で自分が出したごみを持ち帰るだけでも、海をきれいにしていける。それを一人でも多くの人が続けられるといい」。
レジ袋一枚、ペットボトル一本を減らすことから、誰でも海を思う活動は始められるのです。そう、あなたも。
※宇和海の海洋ごみ問題とは。豊後水道東沿岸に面した足摺宇和海国立公園には海岸に大量の漂流物が押し寄せている。また不法投棄によって海岸だけでなく海底にもごみが堆積し、社会問題化している。
上:
宇和海に点在する無人等に上陸。
大量の漁具が海岸線を埋め尽くす。
(愛媛県 宇和海 / 鍵井靖章)
中:
流れ藻の下で見つけた
海を彷徨うペットボトル。
(愛媛県 宇和海 / 鍵井靖章)
下:
ゴミと暮らす生きものに
ファインダーを向ける文乃さん。
(愛媛県 宇和海 / 鍵井靖章)
いかがでしょうか?
震災の海と‥
宇和海の海洋ごみ問題‥。
宇和海の海洋ごみ問題は
初めて知りました‥。
豊後水道東沿岸に面した
場所は‥‥この辺です。
環境省のサイトに
見どころガイドがありました。
https://www.env.go.jp/park/ashizuri/guide/view.html
そして‥
SDGs‥14。
- 1.目標14「海の豊かさを守ろう」とは?
- 1-1.目標14を構成する10個のターゲット
- 2.なぜ、目標14「海の豊かさを守ろう」が必要なのか?
- 2-1.目標14が必要な理由
- 3.水産資源が危ない
- 3-1.水産資源現象による、小規模漁業の雇用問題
- 4.プラスチックで溢れる海
- 4-1.大量のプラスチックによる被害想定
- 4-2.マイクロプラスチックとは?
- 5.サンゴ礁絶滅の危機
- 5-1.なぜ、サンゴ礁が絶滅寸前なのか?
- 6.サンゴ礁を滅ぼす2つの原因
- 6-1.原因その1「温暖化」によるサンゴの白化現象
- 6-2.原因その2「二酸化炭素」によるサンゴの死滅
- 6-3.海の酸性化とは?
- 7.取組事例
- 7-1.天然水産資源を守る!海のエコラベル「MSC」
- 7-2.パートナーシップと「海のエコラベル」から始まるSDGsの連鎖
”レジ袋一枚、
ペットボトル一本を減らすことから、
誰でも海を思う活動は
始められるのです。
そう、あなたも。”
このメッセージに一言だけ
付け加えるとしたら‥
”ゴミを捨てるな!”
‥‥‥‥‥‥だと思います。
レジ袋やペットボトルは
決して悪者ではありません。
皆さん‥
散々お世話になってきましたよね?
それを捨てる人間に問題があります。
ファストフードやエナジードリンク、
有名コーヒーショップや
ストロング缶酎ハイ‥。
タピオカブーム中のゴミ問題も酷かったですが‥。
大企業の大人気商品は
消費量が膨大なこともあり‥
街中に散乱している
ゴミの中でも目立ちます。
印象的に目立つように
制作されたロゴが逆効果に‥。
去年から大問題になっているのは‥
捨てられたマスクです‥。
2020年07月23日、
海の日のニュース記事です。
2020年08月13日‥
2021年01月14日‥‥
ちょっと街に出ただけでも、
不織布、他素材のマスクが
沢山路上に落ちています。
気付かずに落としてしまった‥ケースと、
「あっ、落ちちゃった‥まぁ、いいか」と
拾わないケースなどが考えられます。
後者の行動に心当たりがある方々‥
是非上記のニュース記事や
トピックをじっくりと読んでください。
現実的に考えて‥
世界中からプラスチック製品を
全て無くす事は正直‥
不可能だと思います。
「ゴミはゴミ箱に」。
子供の頃に教えられた
当たり前のことです。
そんなことを強く考えさせられた
鍵井靖章さんと、木村文乃さんの
写真展『is Blue』‥でした。
綺麗で美しい写真や
可愛い写真を入り口として‥
それをキッカケに一人でも多くの人に
事実を知って考えて‥行動して欲しです。
そんなこんなで‥
微力ではありますが‥
このBlogに書き残しておきます。
(2021年03月17日 『is Blue〜鍵井靖章×木村文乃』にて〜iPhone)
富士フィルムさん、
FUJIFILM SQUAREさん、
工藤孝浩さん(日本魚類学会)、
そして‥
鍵井靖章さん、木村文乃さん。
有難うございました。
写真展は
4月1日(木)まで東京ミッドタウン内
『FUJIFILM SQUARE』で開催されています。
さて‥さて‥
作業に戻ります。