連続です。
ちょっと気になっていた、『経口補水液(けいこうほすいえき)』について調べていたところ、
とても分かりやすく解説してくれているサイトを見つけました。
ある歯科医さんのサイトです。
熱中症などで死にたくない方は、是非読んで下さい!
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スポーツドリンク(スポーツ飲料、イオン飲料)は、おいしく、身体によいとうたっているため、
風邪をひいたとき、激しい運動をしたとき、真夏の外出時、風呂上がり、水代わりなど、
飲む機会は多くあります。
しかしながら、スポーツドリンクは糖分でおいしく味付けされており、
飲み方を誤ると虫歯になってしまいます。
また、水分補給に適していないことが多く、
水分補給に関しては経口補水液のほうが優れています。
このページでは、スポーツドリンクと経口補水液についてご紹介します。
●スポーツドリンク(スポーツ飲料、イオン飲料)とは
スポーツドリンクとは、大量の汗によって失われた水やミネラルを補給することを
目的とした飲料のことをいいます。スポーツドリンクの商品としては、ポカリスエット、
アクエリアス、アミノバリュー、ダカラなどがあります。
●スポーツドリンクの砂糖の量
スポーツドリンクはジュース並みに砂糖が入っていることが多く、
飲み方を誤ると虫歯の原因となります。虫歯にならないためには、だらだら飲まない、
摂取頻度を少なくするなどの工夫が必要です。
特に子供は、大人に比べると歯がやわらかいため、スポーツドリンク(イオン飲料)を
だらだら飲み続けると、数日で歯が溶けて(脱灰)、虫歯になることもあります。
■各食品の砂糖の量
(商品名/砂糖の量)
※飲料は350ml、ショートケーキは一つ、チョコレートは1枚
・ポカリスエット/23g
・アクエリアス/21g
・コカ・コーラ/38g
・ショートケーキ/25~35g
・チョコレート/15~20g
●水分の吸収
多くのスポーツドリンクは糖分が多いため、水分補給に適していません。
水分補給に適しているのは、OS-1(オーエスワン)、アクアライトORSなどの「経口補水液」です。
水分を吸収するのに適した糖分は2.5%以下ですが、多くのスポーツドリンクは6%以上となっています。
また、スポーツドリンクは塩分が少ないため、下痢、嘔吐(おうと)、
汗などで失われた塩分を十分に補給できません。
水分補給としてスポーツドリンクを飲むのであれば、味は悪くなりますが水で薄めて、
塩分を足して飲むのも一つの方法です。
各飲料の水分吸収量
※WHO:世界保健機関(国連の専門機関)の推奨する経口補水液
※金子一成、経口補水療法、小児科臨床Vol.61より
●経口補水液とは
経口補水液(ORS、Oral Rehydration Solution)は
水と電解質(ナトリウム、カリウムなど)を素早く補給できるように工夫された飲料です。
WHO(世界保健機関、国連の専門機関)は、1970年代にコレラ感染による
脱水症状に経口補水液を使用して、大きな成果をあげました。
日本ではあまり知られていないものの、2000年頃からヨーロッパやアメリカの関連学会が
相次いで推奨し、WHOも2002年には新たな経口補水液の組成を発表しました。
激しい下痢や高熱の際に病院で点滴を受けることがありますが、
経口補水液は点滴よりも効果があるとの報告も多くあります。
経口補水液は、調剤薬局、ドラッグストア、小児科や内科などの医療機関で販売されています。
●経口補水液の用途
1.暑さ、運動、発熱により大量の汗をかいたとき。
2.下痢、嘔吐(おうと)、発熱、ダイエット、食事制限による脱水症状に。
3.熱中症の予防、治療。
4.食事の量が少ない高齢の方。
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※横浜・中川駅前歯科クリニック
『スポーツドリンクと経口補水液』から転載させて頂きました。
「塩分を〜」とよく耳にしますが、塩分の摂取方法にも注意が必要です。
目安の量は、水1リットルに対して塩1〜2グラムです。
お間違いのないように!
また『経口補水液』で検索しますと、様々なサイトがありますので、
そちらも参考にしてみて下さい。