opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

ある親子の会話

「」---子ども
『』---母親



「友達がね、大変なの、やってる事もいってる事も多分間違ってなくて、
なのに正しい事を頑張れば頑張ろうとする程、どんどん酷い事になっていくの」

『よくある事さ〜』

「えっ」

『悔しいけどね〜正しい事だけ積み上げていけばハッピーエンドが手に入るって訳じぁゃない。
むしろ、みんながみんな自分の正しさを信じ込んで意固地になるほどに、幸せって
遠ざかっていくもんだよ〜』

「間違ってないのに幸せになれないなんて、、酷いよ」
『ん』

「あたし、どうしたらいいんだろう」

『そいつばかりは他人が口を突っ込んでも綺麗な解決はつかないねぇ〜、、、、ぅん』

『例え綺麗じゃない方法だとしても解決したいかい?』

「うん」

『なら間違えればいいさ〜』

「〜ぁあっ」
『正し過ぎるその子の分まで誰かが間違えてあげればいい』

「間違える?」

『ずるい嘘をついたり、怖いものから逃げ出したり、でもそれが後になってみたら正解だったって
分かる事がある。本当に他にどうしようもない程どん詰まりになったらぁ、、いっそう、、思い切って
間違えちゃうのも手なんだよ』

「それがその子の為になるって、分かってもらえるかな?」

『分かってもらえない時もある、とくにすぐにはね〜、言ったろ、綺麗な解決じゃないって。
その子の事諦めるか、誤解されるか、どっちがましだい?』

「んんっ?」

『ま〜どか、あんたはいい子に育った。嘘もつかないし悪い事もしない、いつだって正しくあろうとして
頑張ってる、子どもとしてはもう合格だ』

『だからさ〜、大人になる前に、今度は間違い方もちゃんと勉強しておきなぁ〜』

「勉強、、なの?」

『若いうちはケガの治りも早い、今のうちに上手な転び方を覚えておいたら、
後々きっと役にたつよ〜。大人になっちゃうとね、どんどん間違えるのが難しくなっちゃうんだ〜、
背負ったものが増える程、下手を打てなくなってく』

「ふぅ〜〜ん」

「それって辛くない?」

『大人は誰だって辛いのさ〜』

『だから酒呑んでもいいって事になってるの』

「(笑)っ」

「私も早くママとお酒呑んでみたいな〜」

『ほ〜、ささっと大きくなっちゃいな〜、辛い分だけ楽しいぞ〜大人は』