さて、、、まとめます。
またまたINOMATA氏から教えてもらった濃い情報を。
元マイクロソフト勤務、その後ソフトウェアベンチャーをシアトルで起業した
中島聡氏という方のブログをご紹介致します。
全文転載します。
▼『福島で作られつつある異様な「空気」』
2012.02.13
知人にすすめられて「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」というボランティア団体の
メーリングリストに流れるメッセージを読んでいる。
これを読んでいると「放射能による被害をできるだけ小さく見せよう」としている政府と、
「子供たちだけは放射能から守りたい」と感じている親たちとの間に
大きなギャップがあることが伝わって来て、心が痛む。
たとえば、こんな感じだ。
現在福島市から山形に夏から避難し、現在福島をたびたび往復している者です。
最近福島に流れる異様な雰囲気に恐怖を感じます。これは最近益々強くなったと感じています。
医者や病院、役所や学校あらゆるところで福島は安全だとのメッセージが流れ、
同じ方向に進まないと生きていけない空気を感じます。
放射能を気にする発言をすると、放射能を気にし過ぎることで子供の健全な成長が阻害される、
母子避難することで家族崩壊が招かれる、との情報で「もう子供の心の健康と家族を思い、
放射能の事はもう考えません」と言い出す方達があちこちででてくるようになりました。
国や自治体からの発表に疑問を持つと過激な反体制と疑われ、避難を口にしようものなら、
地元を見捨てるエゴの塊と見なされる。狭い狭い偏狭な方向へと導かれているように感じるのです。
今この場がどんな状況で、何が起こっているかを何の偏りもなく、ただ冷静に知りたい、
過去の事実から学んで活かしたいとの思いは、危険と見なされる不思議さ。肌で感じ取り、
目で見て、情報を分析して考えること、異なった考えを議論することその全てを
一切禁止されているような感覚があります。
自分の子供がいつ癌や白血病になるか心配しながら生きて行くような生活を地元の人に押し付け、
かつ、その心配を口に出す事すらはばかれるような「空気」を作る政府。まるで戦時中の日本だ。
政府としては、年間1〜20ミリシーベルトぐらいのところからまで人を避難させていては
膨大なコストがかかって仕方がないから、住民には戻って欲しいのだろうが、
だからと言って事故前には立ち入り禁止になっていたような放射線量を持つ地域にまで
「ただちに健康に影響はない」から戻れと言っても、まったく安心はできないのが親の心情である。
もう事故は起こってしまったのだから、ここは素直に「年間5ミリシーベルト以上の所は強制避難、
年間1ミリシーベルト以上の所は自主避難」として土地を買い上げるなり、
新しい土地での仕事を探してあげるなどの責任を国(=東電)が果たすべきだ。
そんな「ごく当たり前のこと」も出来ない国に、原発の再稼働をする資格はない。
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いかがでしょうか?
また1つ、福島の現状が見えてくるような気がします。
そして、漢方談話さんからの横浜の話。
▼『横浜市で放射線授業始まる 親ら不安の声、教員にも戸惑い』
朝日新聞 2012年2月10日14時35分
東京電力福島第一原発の事故を受け、横浜市立の小中学校で、
放射線の基礎知識についての授業が始まった。内容は放射線の性質や
活用法についての説明が中心で、
保護者からは「放射線は怖くないと、子どもが思い込んでしまう」との不安の声も上がっている。
「私たちは今も昔も放射線がある中で暮らしています」。
スイセンから放射線が出ていることを示す写真とともに、教材はこんな文言で放射線を説明する。
X線などの活用法、放射線の単位や測定法、事故が起きた時の身の守り方などを解説している。
この教材は、文部科学省が昨年10月に公表した「放射線等に関する副読本」を
横浜市教育委員会が要約し、A3判のプリントにしたもの。市教委は昨年12月に教員向けの研修会を開き、
年度内に授業をするよう求めた。小学校低学年で30分程度、中学校では100分程度の授業が始まっている。
緑区の小学2年の児童の保護者(41)は授業後、「放射能は役に立つ」という感想が
多かったと聞いて不安になった。「子どもはスイセンや、X線の例など目新しい知識に注意を引かれ、
『大丈夫、安全』という印象を持ってしまう」と心配する。
「事故前と今で身の回りの放射線量がどう変わったのかなど、今起きていることを教えて欲しい」
手探りで教える教員側にも戸惑いが広がる。旭区の中学校教諭(51)は「原発事故で多くの人が
苦しんでいるのに、『安心神話』を振りまく授業になりはしないか」。鶴見区の小学校教諭(56)は、
「給食の汚染を心配して弁当を持参する子に対し、『心配しすぎ』という意見が出ないか」と懸念する。
市教委は「内容に偏りがあるという見方もあるが、公的に作られた副読本なので引用した。
ニュースでも多く取り上げられるため、まずは基礎的な知識を学んでもらうのが狙い」と説明している。
■横浜市教委が作成した教材の抜粋
・放射線は、太陽や蛍光灯から出ている光のようなものです。
・目に見えていなくても、私たちは、今も昔も放射線がある中で暮らしています。
・放射線の利用が広まる中、たくさんの放射線を受けてやけどを負うなどの事故が起きています。
・自然にある放射線や病院のエックス線撮影などによって受ける放射線の量で
健康的な暮らしができなくなるようなことを心配する必要はありません。
・一度に100ミリシーベルト以下の放射線を人体が受けた場合、
放射線だけを原因としてがんなどの病気になったという明確な証拠はありません。
しかし、(中略)放射線を受ける量はできるだけ少なくすることが大切です。
・事故が収まってくれば、それまでの対策を取り続けなくてもよくなります。
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いかがでしょうか?
相変わらず、この市は理解出来ない事を平気で進めます。
冷静な両親を持つ子どもだけが生き残れる世界になって行くのでしょうね。
そんなハードコアな両親が少しでも増えてくれる事を願います。
同級生のママさん、近所のママさんとの関係を壊したく無い為に同調する事は危険です。
ただ、過度なスタンスは、子どものいじめに繋がっていってしまう懸念もあります。
学校給食の問題も含め、かなり難しい問題です。
しかし、子どもを直接守れるのは、専門家でも評論家でも自治体でも政府でもなく
お父さん、お母さんしか居ません。当たり前の事だと言われそうですが、
あえて書かせて頂きます。
後悔のないように、毎日を過ごして欲しいです。
後悔のないように。。。
(放射線等に関する副読本より)
お時間がある方々は、是非『放射線等に関する副読本』に目を通してみて判断して下さい。
あれだけの原発事故があったにも関わらず、昔と何も変わっていません。
あの手帳を思い出してしまいました。
もちろん、放射能は危険ですが、普段生活している中でも危険な事は沢山あります。
事件・事故、マクドナルド、冷凍食品、などなども。
何かあった時に、『なんでうちの子が?』とならないように、生きて行くしか方法は無いと思います。