ちょっと心配していた事が記事なっていましたので、紹介致します。
『宮城、岩手で破傷風9件、がれき撤去など注意必要』
読売新聞(ヨミドクター) 6月2日(木)12時54分配信
宮城県と岩手県で破傷風の感染が報告されている。両県とも例年数件に
とどまっているが、震災で増えており、3月11日〜5月19日の2か月余りで
宮城県で7件、岩手県で2件あった。
いずれも津波や地震によるケガが原因とみられるが、今後もがれき撤去や
泥出しなどのボランティア活動中のケガで感染する可能性もあり注意が必要だ。
宮城県気仙沼市災害ボランティアセンターは、活動中にクギを踏んだり、ガラス片
や木片で切ったりするケガが多く発生しているとして、ボランティア希望者に事前
に破傷風ワクチンを接種するよう勧めている。
岩手県災害ボランティアセンターは、ケガ防止のための鉄板入りの長靴や厚手の
手袋などの着用だけでなく、注意力が散漫にならないよう適度に休憩を取ることや、
早めに作業を切り上げることなどを指導しているという。
同センターの担当者は、「津波で土が起こされ、破傷風菌が表面に出ている。
ケガをして病気になっては、手伝ってもらった方も申し訳ない気持ちになるので、
服装も含めて慎重さが必要」と指摘する。
国立感染症研究所感染症情報センターによると、宮城、岩手両県の破傷風の9件は
いずれも50〜80歳代で、うち7件は3月中に発症している(2件は不明)。
同センターのホームページで、がれき撤去作業時の感染予防について、
注意事項を掲載している。
破傷風 主に土中に存在する破傷風菌が傷口から侵入して、筋肉が硬直したり、
歩行困難になったりなどの症状を引き起こす。潜伏期間は3日〜3週間程度。
感染症法では、破傷風と診断された場合、医師は7日以内に保健所へ届け出なけれ
ばならない。
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昔は〜というと妙な響きがあると思いますが、私が小さい頃「破傷風」というのを聞いた
事があります。最近は、あまり聞かないですが、破傷風の死亡率は50%です。成人でも
15〜60%、新生児に至っては80〜90%と高率ですし、新生児破傷風は生存しても
難聴を来すことがあるそうです。この他の感染症も心配されますので、十分に注意が
必要です。梅雨〜夏にかけては、特にです。
ボランティア活動に参加される方々も、十分に注意して活動して下さい。