今日は天気予報が外れ、
小雨が降る肌寒い月曜日です。
ここ数日、
季節外れの暖かさでしたので、
気温差が‥。
昨日は‥
群馬県高崎市で今期初の夏日を観測‥。
東京都内も23℃を超え‥。
そんな中‥
一冊の本を探しに、
電車と徒歩で片道1時間‥
豊島区長崎方面の椎名町駅を目指しました。
その本がこちらです。
2009年に発行された
『オマーン見聞録〜知られざる日本との文化交流・遠藤 晴男 (著)』。
椎名町駅は‥初めてです。
目指すは『春近（はるちか）書店』。
古書などを取り扱って
70年を超える老舗です。
※詳しくはこちらで。
※今回の散策は気になることが多かったです。
それに全て触れてしまうと、
とんでもない長文になってしまうので、
ちょこちょこリンクを貼っておきます。
興味がある方は、是非掘ってみてください。
スマホは青文字をタップ、
PCはグレーの文字をクリックすればリンク先に飛べます。
散歩がてら、
目白通りも雰囲気があって良いのですが、
大通りよりも脇道、路地が好きです。
ふと脇道を除くと、
住宅街には似つかわしくない大木（たいぼく）を発見‥。
『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』の
ヒロシさん理論ではないですが、
”海外で困った時は大きな塔を目指す‥”
‥共感できます。
塔ではないですが、
大木を目指し脇道へ。
そこは目白（下落合三丁目）の
高級住宅街でした。
※詳しくは、こちらで。
その大木は、
外国人専用居住区のような一角に‥。
さらに異様な建物が‥。
この一角は‥
『徳川ビレッジ』というそうです。
‥世の中は知らないことだらけです。
日本史は疎いのですが、
この『徳川ビレッジ』のHPに‥
こんな記述が。
＜目白と尾張徳川家＞
〜尾張徳川家が目白に住み始めたのは昭和7年11月のこと。それまで暮らしていた麻布富士見邸（現、駐日フランス大使館）からの景観に煙突が増えたことを嫌った夫人の為に、尾張徳川家第19代当主である侯爵・徳川義親（1886-1976）は、昭和5年に子爵・戸田康保（1889-1948）から目白の土地を購入し、同級生の建築家・渡邊仁（1887-1973）に依頼して本邸を建築しました。
”景観に煙突が増えたことを嫌った夫人の為に‥”
上流階級の度を越した
わがままっぷりに‥笑ってしまいました。
‥狂っていますね、完全に。
そこから、
くねくねと歩いていると
15〜20分程度で椎名町駅に到着しました。
ゆったりとしていて、
趣のある駅前でした。
駅前には幾つかの商店街があることを
事前に調べていました。
※詳しくは、こちらで。
昭和を感じるレトロな商店街も‥。
湯河原市の『サン ボンジュール』のような
昔懐かしいパン屋さんが大好きです。
最近発見した、
横浜市の『ベーカリー アンデス』も最高でしたが、
椎名町駅近くにも‥。
『マザー エイラク』。
（2020年03月22日 椎名町駅付近『マザー エイラク』にて〜iPhone）
看板を
よ〜く見ると分かるのですが、
”母”という漢字の上に‥マザーと書いてあります。
（2020年03月22日 椎名町駅付近『マザー エイラク』にて〜iPhone）
斬新なデザイン。
調べてみると‥
創業60年を超える老舗でした。
コロッケパン、ツナパン、
謎のあんこパイなどを買い、
駅前に戻りベンチで‥。
サクサクのコロッケと
お気持ち程度のキャベツと懐かしいコッペパン。
‥‥‥間違いない味です。
これで140円。
さらに驚きだったのは‥
あんこパイ。
（写真を撮り忘れました）
カロリーを考えると‥ですが、
絶妙な”あん”と”パイ”のバランスに驚きました。
駅前に大人気の立ち食い蕎麦屋さんも。
『南天』。
超〜有名店でした。
食後、
近くの神社に‥ご挨拶へ。
（2020年03月22日 長崎神社にて〜iPhone）
猫‥。
（2020年03月22日 長崎神社にて〜iPhone）
桜も‥。
（2020年03月22日 長崎神社にて〜iPhone）
雰囲気のある御神木も‥。
（2020年03月22日 長崎神社にて〜iPhone）
挨拶を済ませて、
いざ‥本丸『春近書店』へ。
（2020年03月22日 『春近書店』にて〜iPhone）
少し入りにくい雰囲気でしたが、
店内は濃厚でした。
わくわくしつつ店内を眺めていたら、
「あっ、あったよ‥」と、Yさんが‥。
あっと言う間にお目当ての一冊が‥。
「（自分で探したかった‥）」と内心思いましたが‥。
その後も店内を探索。
時間を忘れるくらい楽しかったです。
（2020年03月22日 『春近書店』にて〜iPhone）
春近書店さん、
有難うございました！
事前に活用したサイトがこちらです。
『日本の古本屋』。
実際に足を運び、
お目当ての一冊を探すことは
最高に楽しいことですが、
このサイトを活用して、
まずは探している一冊を絞り、
そのお店に行く‥。
そこで予想外の一冊に出会う‥。
これも醍醐味だと思います。
今回‥
そんな出会いもありましたが、
「また必ず来ます‥」という思いで我慢をしました。
パン屋さんや書店以外にも‥
気になる居酒屋さんや
お好み焼き屋さんもあるので、
椎名町駅付近‥また散策してきます。
ちなみに、
書店の紙袋には‥
夜の街を散策する猫と‥英文が。
（2020年03月22日 目白駅前 休憩中にて〜iPhone）
"A cat has nine lives.
Even a cat may look at king,
land like a cat."
‥調べてみました。
3つのことわざ‥？
A cat has nine lives.
〜猫は九つの命を持つ
『容易には死なない』
（Even a）cat may look at king,
〜猫でも王様を見ることが出来る
『どんなに身分の賤しい（いやしい）人にもそれなりの権利はある』
land like a cat.
〜猫のように着地する
『うまくいく、幸運である、困難を切り抜ける』
"A cat has nine lives.
Even a cat may look at king,
land like a cat."
個人的に
ざっくり‥解釈すると‥
”お前には負けない、
こっちにも権利、意地がある、
乗り切ってみせる。”
こんな感じでしょうか‥‥。
ちなみに‥
cat、猫は身分が低い人の象徴とのことです。
たかが書店の紙袋‥
されど紙袋です。
グっとくる‥メッセージでしたし、
勉強になりました。
さらに‥
オマケですが、
a cat may look at king に関しては‥
〜権力と対峙する一匹狼、
もとい一匹猫の心意気を感じることができる表現
‥素敵な解釈です。
（2020年03月22日 リビングにて〜iPhone）
最後に、
何故‥オマーンの本を‥。
きっかけは、
1月11日にオマーン国王、
カブース・ビン・サイード国王が亡くなったことです。
死因は不明。
結腸がんを患っていたとされ、
近年はドイツやベルギーなどで
療養していたとのことですが‥
このニュースがある界隈では、
今後‥鍵になってくるとかで‥。
この方は、
重要なパイプ役を果たしていました。
ただ‥
オマーン国については、
本当に無知でして‥。
色々と調べた結果、
この本がとても分かりやすいと‥。
さらに‥
オマーン国と日本は
とても深い関係にあるそうです。
亡くなった国王の叔母は
日本人の方です。
その叔母‥
ブサイナ王女、
日本名は、節子・アール・サイード。
節子さんのお母さんは、
大山清子さん。
お父さんは‥
オマーン元国王タイムール・ビン・ファイサルさん。
2018年には
『ザ・ノンフィクション』でも‥
取り上げられていたそうです。
去年の10月には‥
こんなニュースも。
1月11日‥
オマーン国王、
カブース・ビン・サイード国王の死。
日本では‥
Ｐ３Ｃ哨戒機に対し、中東海域への派遣命令‥。
同日‥
あの‥”御方”も中東へ‥‥。
色々と思うことがありますが、
まずは‥この本を読んで
オマーンについて勉強したいと思います。
"A cat has nine lives.
Even a cat may look at king,
land like a cat."
長崎神社の鳥居近くで
気持ち良さそうに昼寝をしていた猫‥。
拝殿前で見かけたもう一匹の猫‥。
‥長文になってしまいましたが、
作業に戻ります。
お付き合い、
有難うございました。
”春近き雨の流るゝ廂（ひさし）かな”
内田百閒
