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I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

『チェルノブイリへのかけはし』野呂さんの話〜漢方談話さんから

長文が続きますが、こちらも、じっくりお時間がある時に読んで下さい。

お世話になっている、漢方談話さんが、先日『チェルノブイリへのかけはし』の野呂さんの話を
立川に聞きに行き、メモを取ってきたものです。そのメモは、21枚にもなったそうです。

凄い根性と集中力です。。。ほんと、頭が下がります。


1)一ヶ月の保養の意味
 野呂さんたちが、チェルノブイリでの子供たちを保養のために
一ヶ月間だけ北海道に受け入れる活動を19年行ってこられたそうです。
最初のきっかけはドイツが、チェルノブイリの子供たちを保養するために
受け入れてくれませんか?と世界中に発信し、それを受けて始めたのだそうです。
当初、日本の教授たちからは大バッシングを受け、そんなの意味がないから
助ける必要はないとまで言われたそうです。
当時放射能は体に入ったら、二度と出ないというのが定説だったのだそうです。
集めたお金で保養するなんて、サギだとまで言われたそうです。
しかし、助かる可能性が1%でもあるなら、やりたいと始められました。

ところが一ヶ月を子供たちを預かると、びっくりするほど子供たちが元気になったのだそうです。
本当は45日保養するのがいいのですが、どんなに虐待する親元にでも
子供たちは30日くらいになると、ホームシックになって帰りたがるのだそうです。
だから、30日の間の保養。
放射能は胃をあらすため、最初に来たときは仏壇に上げるほどの量しか
食べられない子たちが、帰る頃にはなんでも食べられるほどになるのだそうです。
そして、ホールボディカウンターで、着たときは数十とあった数値が帰る頃には
ゼロになるのだそうです!この数値のグラフには本当に驚きました。
汚染されたものを食べなければ、ちゃんと体外に出るのだそうですよ!

その後ドイツの研究者が、放射能が体外に出て行くことを見つけてくれたそうです。
大人では100日といわれますが、子供はもっと早く出るのだそうです。
(その分、子供のほうが吸収しやすい)

甲状腺をわずらうと、クマがひどくなるのだそうです。
ベラルーシの子が元気になって、一ヶ月でクマがきえた写真がでていました、
それを見たベラルーシの子供が
「あの子はベラルーシ人じゃないよ、クマがないもの」って言ったそうです。
それくらい、みんなクマがあったのだそうです。


2)放射能が何をするか

放射能は強い酸化を起こすといわれます。
爆発したチェルノブイリ原発はコンクリートで石棺にされました。
ところが、このコンクリートも鉄も早くに古くしてしまうのだそうです。
遺伝子が傷つき、この修復に酵素が使われるのですが、
傷ついている人ほど酵素を消耗する。だから、生の野菜や果物、
発酵食品が大事とのことでした。
サプリメントを買えばいいという発想はダメだそうです。
売っているものでは力が足りないから、
そして、買えばいいという発想は、エネルギーが足りないなら
原発を建てればいいという発想と同じだそうです。
あくまで、自分で作ったり用意すること。

写真がでました、30キロ圏内、立ち入り禁止区域
数値は0.232マイクロシーベルト しかも事故後7年の数値です、
0.2なんて、最近でも関東のホットスポットでも言われた数値です。
ベラルーシには400kはなれたところにもホットスポットがあります。
近くで落ちる粒子は大きくて重たいから、洗えば落ちるのですが
400キロなど遠くまできた粒子はとても細かくて、植物が吸いやすく
人間にもとりこまれやすいのだそうです。

事故が起こったとき、旧ソ連では、核戦争を想定している状態でしたから
学校の全員分のガスマスクが用意されていたのだそうです。
しかし、一つも使われることがなかった。事故を小さく見せるために。
そして、子供たちは被曝していったのです。
三年くらいたって、甲状腺がんがものすごい増えだしました。
ここにIAEA調査団の団長である広島の医者がきて(←今では悪名高いあの人ですね)
原発の影響なら7年後のはずだから、3年は早すぎる、風土病だと片付けてしまった。
ここで事態はさらなる悪化をたどる。
ここに乗り込んで、甲状腺がんの治療にあたり、綺麗な手術のテクニックを
現地の医者に教えた菅谷先生の話を私は以前テレビで見たのですが、
この先生は今、松本市の市長なんだそうですね。
松本市が給食に汚染野菜を使わないとしたり、さまざまなメッセージを発しているのは
聞いていたのですが、この先生だったとは!

で、今福島で長崎の医者が放射能に汚染されたものを食べても大丈夫だと同じことやっている。

野呂さんが言うには、福島の人はこういう大丈夫という人の話を信じて
野呂さんたちの話は全く信じてくれなかったそうです。
ところが最近になって、お父さんたちが中心になって
そろそろ本当のことを受け入れる心の準備ができたら、教えてほしいって
言われたのだそうです。
その場所は、新興住宅で、子供が産まれ、ローンを借りて住宅を買い
これから人生を楽しみ、頑張っていく世代が多く住む場所だったのだそうです。
これを聞いて、くやし涙がたくさん溢れました。

チェルノブイリから150キロの場所でも汚染がひどいところがあるそうです
家があると帰りたくなる。だから、家をブルドーザーで壊して、全部土に埋めたのだそうです。
帰りたい人だけでなく、盗む人がでて、汚染されたものが転売されると
汚染が広がるからという理由だそうです。
ここには1000年は家を建てられないのだそうです。

こういう除染作業を最初はやっていたのに、予算がなくなって途中で
やめてしまったのだそうです。

除染ってこういうことなんだ・・・・と私は思いました。
もっと明るいものかと想像していた、自分の甘さに愕然。

そして、この埋め立てた村の道路を挟んで反対側では小麦を作っているのだそうです。
この小麦は学校給食用です。
くやしすぎます。日本も今同じようなことが起こっています。
福島で作られた野菜はただ同然になって、漬物になったり
居酒屋にいっているのだそうです。

食べさせちゃいけないなら、作らせてはいけないと野呂さんはいいます。
そのためには、基準値を事故前にもどすこと!
基準値が戻れば、計測して超えるなら、農家も補償されます。
消費者も安心して、売られているものを変えます。風評被害だってなくなります。

だから、土壌汚染マップを碁盤の目にしてつくることが大事なのだそうです。
同じ千葉でも汚染されていないところだってあるのだそうです。
とくに有機農業をしてきた農地は、土の中の乳酸菌などのバランスがよくて
汚染されにくいのだそうです。

風の谷のナウシカの話がでてきました。
汚染されたものを木が吸ってくれるのだと、茸が吸ってくれるのだと。
だから、たくさん木を植えて、吸ってもらえば、まきあがって子供たちが吸うことがなくなると。
しかし、その木が枯れて落ちた葉は腐葉土になれば、これも問題なんだろうと思いました。

私はナウシカが大好きなのですが、腐海の森というのがあり
瘴気という毒をだす森。それを人々は嫌い、焼き払おうとする。
ところが、ナウシカはこの森が地球を浄化してくれていることを発見する。
森が水や空気を浄化してくれているのだということを見つけるわけです。
それほどまでに汚染した原因は核戦争でした、ナウシカ自身も13人目の末っ子
上の兄弟は全員すでにいません。
と、こんなお話上かとおもうような話が、現実になるとは・・・。

これからは、どれだけ内部被曝を防ぐかで、変わるのです。
いかに食べないか。
それには、産地を選んで(子供や妊婦さんはとくに西のものを)
加工食品は買わずに、家で作る。
体を酸化させるようなものは食べない。スナック菓子、揚げ物など脂類。


ベラルーシって10年前から独裁政権になって、
放射能はなくなったって言ってしまったそうです。
それに異議を唱えると、刑務所送りだそうです・・・。

ベラルーシの汚染地区に今でも住んでいるのは、農民の子なのだそうです。
ベラルーシでは、家は政府が与えられてそこの住み、
ほぼ自給自足なのだそうです。だから、基本的にはお金の心配は一生しなくていいそうですが、
自由に移住したりなどはできないそうです。

とても大変なインフレになったそうです、一か月分の給料がオレンジ一袋で
なくなるほどの・・・。

貧しい家庭だけが最後まで汚染地区に残るのだそうです。
親がアル中だったり、ショックで精神的におかしくなった家庭なども。

移れる人は自力で移ってしまうのだそうです。
政府が強制移住しない場合は親戚をたよったりして。

甲状腺がんになったのは29人だっとか、そういうのは真っ赤なうそ。
そして、若い30歳代の人の心筋梗塞が増えたのだそうです。
(10歳の頃に事故があった人たち)
信じられないけれど、手術台が二台並んでいる写真がでてきました
同時に手術しないと間に合わないことがあるのだそうです。
最近日本でもサッカー選手が心筋梗塞でなくなりました、
もちろん因果関係はわかりませんが、ああいう悲しいことが起きてくるのだそうです。
というのも、セシウムは筋肉にたまる。心臓の筋肉がそれで硬くなってしまうのだそうです。

放射線の障害は、血液に何かでるわけでもないし、
検査に出るわけではないから、証明することはできないそうです。
ただ、同じように被曝しても、その人の弱い部分に出る。
だから、しっかり野菜を食べて、よく寝て、規則正しく生活して、ストレスを少なくして
っていう生活習慣病予防の生活を徹底することで、症状がでることをふせげるのだそうです。
とくに気持ちが落ち込むと、発症しやすくなるそうです。
発症と書いたのは、
当時、チェルノブイリでの被曝した子たちのことをチェルノブイリエイズと呼んだそうです。
免疫が著しくおちて、さまざまな症状がでることから。
今では、病気の花束と呼ばれているそうです。
もう病気の花束を受け取った限り、それが咲かないように、気をつけるしかないのです。
具体的には、
頭痛、鼻血、甲状腺のトラブル、背がのびない(五才で身長がとまった7歳の子や
女の子なのに男の子の体になってきた子の写真がでました)
風邪が治りにくい、すぐ肺炎になる、リンパ節が腫れる、腎臓がいたい、
腎臓から放射能が排泄されるので、つねに被曝するそうです。
その後に腎臓癌になるのだそうです。
関節痛、胃腸の不調、喘息、中耳炎の繰り返し、抜け毛、などなど。
これが急にでるわけでなく、徐々になのだそうです。
そして、集中力が続かないから、学校の授業が25分になったりする。
疲れやすくなってします。
まさに原爆の「ぶらぶら病」と同じ少々なのだそうです。
白血病や癌にまでいく人も多い、しかし多くの人はこういうぶらぶら病のような
症状なのだそうです。

ベラルーシでは汚染地区の徴兵率は事故前は健康な男子80%で、免除が20%だったそうです、
ところが、事故から20年たっても、徴兵されるほどの健康な男子は30%に。
それだけ、障害や健康状態のよくない子が増えているのだそうです。

症状は
中でも、気持ちが落ち込むと出やすくなるそうです。
ある少年が、父親が消火活動でなくなったそうです(チェルノブイリ原発の)
それから、とっても落ち込んで、症状が出て、とても悪化したそうです。
一度日本に受け入れた子は二度は受け入れないということを決めていた
野呂さんたちは、この子を母親からもう一度だけ日本に行かせてほしいと頼まれたときに
とても迷ったそうです。
でも、受け入れることになった。

そして、成田で再会したとき、彼はとてもさわやかな顔だったのだそうです。(写真がでてきました)
とても病気とは思えない笑顔。
なんと、日本にいけることが嬉しくて、指折り数えていたら、元気になってきたのだそうです。
そんな風に心と体はつながっているのですね。
彼は、その後日本語を覚えて、野呂さんたちの通訳として活躍してくれているのだそうです。

これを聞いて、今、疎開できなくて悩んでいる環のお客様たち
関東の小さい子をかかえるママたちにも希望の光があるように感じたのです。

とにかく笑うこと♪楽しみなことをたくさん作ること♪
そして、食べ物は汚染されてないものを徹底的に選ぶこと。
生の野菜やフルーツ、発酵食品をしっかり食べること。(加工品、揚げモノは食べないこと)
これだけで、体からどんどん放射性物質がでたり、
病気の発症をおさえられるのかもしれないと思いました。

そして、空間線量はもうかなり大丈夫のように思いました。
ただ、土壌はとにかく気をつけること。
お子さんの土いじりは土壌汚染度を確認してからにすることをおすすめします。

だんご虫好きの子が、だんご虫をほじくっていて鼻血を出すケースがけっこうあるそうです。

私も、野呂さんの話を聞いてきた日に事故以来はじめて洗濯物を外に干しました。
気持ちよかった!
とっても、気持ちよかった。
太陽の光で洋服を乾かすことがこんなに、心までクリアになるなんて
というくらいに。

(風の強い日はマスクをするし、洗濯物も中に干さなくてはならないかもしれません)


チェルノブイリでは消火活動にあたったたくさんの消防士
若い方方が多くなくなったそうです。とても言われている数字とは違う。
今、福島でも頑張ってくださっている方がいて、その方々の働きのおかげで
今、こうやって生活ができていることにも感謝しなくてはいけないと野呂さんは
強くおっしゃっていました。

これから何が一番必要なのか、

まず土壌の汚染マップを碁盤の目で作ること
そして、基準値を事故前にもどすこと。

これをすると補償金額が足りないなら、他をもっともっと削ってほしいと思います。
首相がもんじゅ廃炉を考えるといいましたね!!
ここにも1日5500万円というお金がかかっています、六ヶ所村にも。
そして、子供手当て、高校の無償化・・・・。
まずは、健康を守ることが一番じゃないかとおもうのです。

野呂さんの話ではたくさんのベラルーシの子供たちの写真がでてきました、
一ヶ月の保養でわが子とは思えないくらい元気になったと喜んだ母親の写真がでてきました。

二時間で左手のタオルをもって涙をふき、右手でペンをもってメモし
終わった頃にはタオルがびちょびちょなくらい、悔し涙でいっぱいでした。

大人がなんとかしないと!
基準値をもとにもどすにはまずは、何が必要なのだろう。
土壌汚染マップを作るには、誰の協力がいるのだろう。