そして今日公表された石油元売り各社で作る石油連盟の一部のパソコンなどから
氏名や住所、金融機関の口座番号などおよそ2万7000件分の個人情報が
流出した可能性が‥という話。
6月9日に放送されたクローズアップ現代『年金情報流出の衝撃 〜あなたは大丈夫?〜』。
この放送でも触れていた標的型メールによる外部からの不正アクセスが原因だそうです。
この”標的型メール” に関しての専門家の話によると、まだまだ被害が拡大しそうな予感です。
その放送のテキストを一部抜粋します。
・日本を襲う サイバー攻撃
取材を進めると、同じタイプのウイルスの危険性が去年(2014年)の
秋から指摘されていたことが分かりました。コンピューターウイルスの監視や分析を行っている情報セキュリティー会社です。
去年9月、ある新種のウイルスを検出しました。医療費通知と書かれたこのファイル。
開くと、パソコンの中にあるデータを流出させるウイルスです。
同じ件名のメールは今回、年金機構にも送られ、ウイルスが仕込まれていました。分析した結果、こうしたメールによって、年金機構だけではなく国内の延べ
200の企業や団体が感染し、中には情報が流出したケースもあることが分かりました。カスペルスキー リサーチャー 石丸傑さん
「今回の攻撃は、日本年金機構だけではなくて、日本のさまざまな組織に対しての
攻撃の一環、一連の攻撃であるとわれわれは考えています。」この会社が調査の過程で発見した流出データです。
「攻撃者が盗んできた情報と思われるデータがこのような形で残っている。」
エネルギー政策税制関連などと書かれた、企業や団体の内部文書が流出していました。
この会社は警察に通報するとともに、どのような情報が含まれているか調査を続けています。
この新しいウイルスによる被害は現在、日本だけでしか確認されていないといいます。「日本も含むいくつかの国を狙った標的型攻撃というのは今までもあったが、
今回のものは確認した限り完全に日本だけを狙っている攻撃であると、
かなりの組織がやられていると我々は観測しています。」
このセクションの最後の一文。
「かなりの組織がやられていると我々は観測しています。」
これが全てを物語っています。
この手の事を知ると、本当に映画やアニメの世界に近づいているんだなと実感します。
同時に「個人情報保護法って?」と思います(苦笑)。
”法律では防げないサイバー攻撃”。
皮肉な話です。