メモしておきます。
▼『震災遺児 心身に影響 あしなが育英会、保護者調査』
河北新報 2013年04月18日木曜日
東日本大震災で親が死亡・行方不明になった遺児を支援する
「あしなが育英会」(東京)は17日、遺児の保護者を対象に行った
アンケート結果を発表した。
小学生以下の遺児の3分の2が、被災体験によって心身に何らかの影響を受けている。
寂しさや悲しみの感情を抱えたままのケースも多く、
育英会は「心のケアの重要性が高まっており、
遺児に寄り添う姿勢が必要」と話している。
調査では、全遺児の51.6%が被災体験により
「心身に何らかの影響を受けている」と認められた。
複数回答の内訳は「揺れに敏感」(33.2%)が最多で
「暗闇を怖がる」(12.8%)「音に反応する」(8.4%)と続いた。
「影響を受けている」遺児は、12歳以下が67.7%に上ったのに対し、
19歳以上は38.3%。女子は60.2%に達した一方、男子は44.8%で、
年少者と女子が高い割合を示した。
自分の家族について尋ねた設問への回答はグラフの通り。
亡くなった家族に対する感情(複数回答)は「寂しい」(67.6%)
「悲しい」(56.7%)が大半。「納得できない」(14.8%)
「自分のせいで家族が亡くなった」(1.9%)「生き残ってつらい」(1.6%)など、
自己否定的な感情を訴える遺児もいた。
亡くなった家族に関する会話は「話す」と「話さない」がほぼ半々。
地震や津波に関する同様の設問では「話す」が28.7%、
「話さない」が68.8%だった。
会話の頻度の違いについて筑波大大学院の樽川典子准教授(社会学)は
「地震や津波は悲しい文脈でしか語れないが、家族については懐かしい思い出など日常会話で
話題にしやすいのではないか」と分析する。
アンケートはことし1月下旬から2月下旬まで1180世帯に調査票を送り、
789世帯から回答を得た。回答率は66.9%。