opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

流行り廃り

今日はカラッとした風の心地よい秋晴れになっています。
「あれ?台風は?」と思いチェックしたところ、
本州に接近中の台風18号は進路をやや北東に変えていました。
その代わりにフィリピンの東にある台風17号が沖縄から九州地方へ向っているとの事です。
太平洋上にある高気圧が弱まった影響でしょうか。
今後の動きに注意が必要です。

この夏に感じた事は、"夏が長い"という事。
記憶を辿れば冬も長かったように思います。
結果、春と秋が短くなっているのかな〜と。

そう思い、束の間の秋晴れの下、昨日掃除をしたベランダで一服し、
makiさんから貰った池澤夏樹氏の『きみが住む星』を休憩中に少しだけ読んでいました。


(2012年09月27日 ベランダにて〜RICOH CX4)

小さい頃、「直射日光で本を読んではいけません」と、
言われたのをふと思い出していました。


そんな今日は、朝から脳みそがぼ〜っとしています。
それは、昨晩、映画『ゆれる』を観たからだと思います。


(映画『ゆれる』ポスター)

以前ブログでも触れさせて頂いた、
映画『夢売るふたり』の西川美和監督の2006年公開作品です。

と、言われなくても有名な作品なのでご存知の方も多いと思います。

映画『ゆれる』。
ストーリーや出演者(主役の2人は知っていましたが)の前知識を入れずに、
フラットな気持ちで観ましたが、正直驚きました。
細部にまでこだわる姿勢、脚本、音楽、カメラアングルなどなど、凄かったです。
もちろん好みはあると思いますが、私は好きでした。

アニメ『ミチコとハッチン』の声優をやられた以降、真木よう子さんも気になる存在なので、
オープニングの字幕で名前を観た時、一瞬テンションが上がりました。


ここ数ヶ月、少し前の邦画を良く観ている事に気付きました。

その理由は3つ考えられます。

1つ目は、震災以降、改めて日本という母国について考えたからです。
日本の素晴らしさ、日本人の凄さなど。

2つ目は、去年引っ越しをする前、東京都の青梅市という町に8年間住んでいました。
近くにレンタルショップも無い町で、その頃は本当に忙しく毎日毎日寝る時間も惜しんで
制作活動をしていました。2011年から逆算すると、2003年からの8年間です。
その間に何本の映画(購入したDVDやビデオ、映画館を含め)を観たのかなと、、。
両手で足りる程度です。それもあり、今その時代の映画を改めて観ています。

3つ目は、字幕と違い、そこまで脳みそを使わずに楽に観れるという点です。

普遍的で流行り廃りの無い作品は何年経っても色あせないものです。
そういう作品を産み出せる人、最高に好きで、尊敬します!

最近は、河瀬直美監督に、がっつりやれら、同じ女性監督として以前から気になっていた、
今回の西川美和監督。共に、本当にもの凄い監督だなと改めて感じました。
女性の感性、、、と、根性、強さとやわらかい優しさ。男性には無いものです。


話は少し戻りますが、映画『夢売るふたり』の字幕に関して、以前こんなニュースを見ました。

『耳の不自由な人にも映画を楽しんでもらおうと、東京品川区で字幕に色を付けて、
しゃべっている人物がわかるようにする映画「夢売るふたり」の字幕の制作が、
日本で初めて行なわれ、字幕の色について意見がかわされた。』

まさに盲点でしたし、素晴らしい試みです。

映画のHPにも告知されていました。

<『夢売るふたりバリアフリー上映のお知らせ>

映画「夢売るふたり」は、より多くの皆様にご鑑賞いただくため、
聴覚障がい者日本語字幕と音声ガイド付上映を実施します。
上映日の上映時間については各劇場までお問い合わせください。

■「色分け字幕」について
夢売るふたり』では、日本語字幕制作に際し、登場人物ごとに色を変えた
「色分け字幕」を採用いたしました。
主人公の松たか子さん演じる里子が黄色、阿部サダヲさん演じる貫也が青、
その他は白、という、色分けがされていて、メインキャラクターであれば、
観ただけで誰のセリフか分かるようになってます。
夢売るふたり』は、「色分け字幕」を劇場公開する作品第一号になります。

■音声ガイドについて
・音声ガイドは、上映と同時進行でFM放送で流します。
・音声ガイドを受信するためには、イヤホン付のFMラジオが必要となりますので、
音声ガイドをご希望の方は、FMラジオとイヤホンをご持参ください。
・当日は、FMラジオの無料貸出もございますので、ご希望の方はお早めにラジオ貸出受付へおこしください。
(※事前予約は不要です。)
・音声ガイド付き上映の回でも映画の音声は通常通り劇場スピーカーから流れます。


出来る人は、出来るものです。
こうした心遣い、流石です。

OPUESTOも「普遍的な作品作り」を心がけて来ましたが、まだまだです。

こうした出来る人を知ると、心底ワクワクしてきます!


また長くなりましたが、作業に戻ります。