以前住んでいたマンションでの出来事です。
10階建ての10階に住んでいましたので、エレベーターを頻繁に使っていました。
ある日、途中の階で停止し扉が開きましたが、そこには誰も居ませんでした。
「あれ?」と思いましたが閉まる瞬間に男性が乗ってきました。
それに気付かなかったので、「あっ!すみません!」と声をかけるとその男性は、手話で返してきました。
突然の事だったので、私はまた「すみません。。。」と。
聴覚障害者の方の背中に、「すみません。。。」と口で言っても何も伝わりません。
自分の不甲斐なさに愕然とし、しばらく考えてYou tube上にある
映像を観て手話を勉強しました。
完全に盲点でした。。。
その後震災があり、沢山の被災者の中に、様々な障害を持った方々がいると考え、
2011年3月24日に、このはてなブログ内ではなく、OPUESTO WEB内のブログでも
取り上げさせてもらった事があります。
「東北地方太平洋沖地震【障害のある方への対応のお願い】〜障害のある人
(災害弱者といわれている方)たちがどのような状況にあるのか?」という
情報がなかなか入ってきません。NPO法人まるでは、障害のある人たちが被災地での
情報をできる限り集めており現段階で以下のような情報が入っております。」
と、分かりやすく、具体的に様々な情報をまとめていました。
健常者としてもっと考える事は沢山あると、その時に再確認しました。
そこで、先程この記事を見つけました。
(テレビ通話対応の携帯電話を使い手話をやりとりする聴覚障害者=福井市の福井県社会福祉センター)
▼『携帯は手話通話の強い味方 聴覚障害者、スマホ対応を希望』
福井新聞 (2012年4月12日午後0時29分)
携帯電話のテレビ通話機能が聴覚障害者の暮らしに役立っている。
機能が登場するまではメールのみが伝達手段だったが、
互いの手話を画面に映す“会話”が可能となり、特に緊急時に重宝されている。
ただ、一般の利用低迷を理由に、最新機種では機能が省かれる傾向にあり、
継続を求める声が上がっている。
生まれつき耳が聞こえない福井県越前市の会社員竹原晴彦さん(34)は、
テレビ電話を1日5回ほど掛ける。二つ折りタイプを机に置き、画面に向かって素早い動きで手話をする。
外出先では片手だけで行う。
昨年末まで北信越ろうあ連盟青年部長を務めており、事務連絡でも大いに活用した。
竹原さんによると、メールでの情報交換は時間がかかる上、
日本語に触れる機会が比較的少ない聴覚障害者は一般的に文章を書くことが苦手で、
助詞の使い方など細かなニュアンスを間違えて誤解が生まれることもあるという。
竹原さんが所属している県聴力障害者福祉協会青年部メンバーは多くが
テレビ電話対応の携帯を使い、「手放せない」と口をそろえる。
しかし、対応機種の品ぞろえは年々縮小傾向にある。NTTドコモ北陸支社によると、
同社は2001年にサービスを開始。当時は大半の機種に機能を持たせ大々的にPRしたが、
次第に限定し、主力のスマートフォン(多機能携帯電話)の現行モデルでは対応機種はなくなった。
同支社は「部屋が映るなどプライバシーの問題があって、思うように人気が伸びなかった」と
理由を説明する。同業他社も対応機種が減っているという。
竹原さんは「健常者と同じように、私たちも手話でジョークを飛ばしたり、怒りをぶちまけたりする。
感情を伝えるのにテレビ電話は欠かせない」と強調。「障害者の立場を忘れずに事業を展開して」と訴えている。
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文明の力には無限の可能性があると思いますが、しょうもない使い方をしたり
それを助長アプリなどでビジネスをする方々。それはそれで全否定はしませんが、
この記事にもあるように、障害者目線に立ったアプリ開発などを、さらに進めて欲しいと思いました。
また、『iPhone、iPad用・障害のある人に便利なアプリ一覧』というサイトを見つけました。
スマートフォンどころか、携帯電話も持っていない私には説明も出来ないので、
是非上記のサイトをチェックして、知り合いの中に困っている人が居たら参考までにお伝え下さい。
すでにご存知の方も居るとは思いますが、、参考までに。