台風18号が関東を直撃し各地で被害が出ています。
予報よりやや早めに抜け、台風一過となりましたが、
海水温度と比例し勢力の大きい台風でした。
また台風19号も発生し同じ軌道を辿る予報も出ています。
引き続きご注意ください。
ここ数日の雨の影響で御嶽山に積もった火山灰が粘土のようになり、
救出活動を妨げています。
本当に自然災害が多いなと感じます。
そんな中での原子力規制委員会の田中俊一委員長の発言、
そしてその直後、あの人も口を揃えたように…。
▼『「大規模噴火でも川内原発は安全」安倍総理』
テレビ朝日 (10/03 05:51)
安倍総理大臣は、鹿児島県の川内原発の再稼働について、
桜島などが御嶽山よりはるかに大規模に噴火した場合でも、
安全性は確保されていると強調しました。
民主党・田城郁参院議員:「予知不能であったこの噴火は、
自然からの警鐘として受け止めるべき。川内原発の再稼働を
強引に推し進める安倍政権の姿勢を認めるわけにはいきません」
安倍総理大臣:「桜島を含む周辺の火山で今般、御嶽山で発生した
よりもはるかに大きい規模の噴火が起こることを前提に、
原子炉の安全性が損なわれないことを確認するなど、
再稼働に求められる安全性は確保されている」
安倍総理は、「いかなる事情よりも安全性を最優先させ、
世界で最も厳しいレベルの規制基準に適合した」と強調して、
川内原発の再稼働に理解を求めました。
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何をほざいているのでしょうか…相変わらず…。
今日の中日新聞の社説…よかったです。
メモしておきます。
▼『原発再稼働 御嶽噴火は新たな教訓』
中日新聞 2014年10月6日
火山は、いつ、どこで、どんな噴火を起こすか分からない−。
御嶽山は教えている。
巨大噴火は予知できると、火山群近くにある川内原発の再稼働を
急ぐのは、科学的に正しいことなのだろうか。
九州電力川内原発が新たな規制基準に「適合」と判断された後、
地元の薩摩川内市長と鹿児島県知事は、政府から経済産業相名の
文書をそれぞれ受け取った。
「万が一事故が起きた場合は関係法令に基づき、政府が責任を持って対処する−」
だが、どのような事故を想定し、具体的に何ができるのかは定かでない。
むろん原発事故は、電力会社や自治体の手に負えるものではない。
だが、政府の力も到底及ばないことを福島の事故は教えている。
原状回復や補償はおろか、後始末さえままならない。
原発事故の責任を負える者など、この世には存在しない。
万が一にも、あってはならない事故なのである。
川内原発再稼働のハードルは、地元合意を残すのみだとされている。
周辺住民へ安心をアピールするためとしか思えない。
ところが地元や周辺住民は、白煙を上げる御嶽山と、
噴火被害の甚大さを知って、新たな不安を募らせているのではないか。
川内原発は火山の群れの中にある。
九電も原発の半径百六十キロ以内に、将来、噴火活動の可能性が
否定できない火山が十四あると認めている。
原子力規制委員会は御嶽の噴火後も「巨大噴火は平均九万年に一度。
今回より大規模な噴火に遭っても原発に影響はない。噴火の予兆は
監視しており、対処はできる」との考えを変えてはいない。
「巨大噴火の予知は今の研究レベルでは不可能」とする
火山噴火予知連絡会の見解と食い違う。
かつて御嶽は活動を終えた死火山と考えられていた。
有史以来の噴火が起きたのは一九七九年。
つい最近と言っていい。今回も新しいタイプの水蒸気爆発という。
三年前に噴火した霧島連山・新燃岳の場合、前兆はあったが正確には
予知できなかった。地震同様、火山や噴火の正体を、
科学はまだまだとらえてはいない。
安倍晋三首相は先日の所信表明で「(規制委の)科学的・技術的な判断を
尊重し再稼働を進めます」と、原発回帰を宣言した。
規制委の判定は十分科学的だと言えるのか。
川内原発の適合をより多くの見地から見直す方が、
科学的だと言えるのではないか。
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まさにその通りです。
参考までに1つの資料を…。