記事を、そのままそっくり3つメモしておきます。
※記事と図が異なる出どころの物もありますが、気にせず参考までに。
▼『汚染水流出 概算で1日300トンか』
NHK 8月7日 19時49分
経済産業省は、福島第一原子力発電所から海に流出している汚染水の量は、
概算で1日300トンに上るという見解を示しました。
それによりますと、福島第一原発の地下には、毎日およそ1000トンの地下水が
山側から流れ込み、このうち300トン程度が高い濃度の放射性物質が検出された
井戸の周辺を通り、汚染水となって海に流出しているということです。
残りの700トンのうち、400トンは1号機から4号機の建屋の地下に入り、
300トンは汚染されずに海に流れ出ているとしています。
海への流出を防ぐため東京電力は、護岸沿いの地盤を特殊な薬剤で壁のように固める工事や
雨水の流入を防ぐために地表をアスファルトで舗装する工事を進めていますが、
こうした工事が完了しても60トン程度は流出するということです。
この概算について、経済産業省は、流出量や汚染の程度などの詳細な分析ができているものではなく、
東京電力の地下水位などのデータを参考にしたとしています。
また、流出が始まった時期は分からず、
事故直後から続いている可能性は否定できないということです。
・汚染水流出量を確認へ
経済産業省が福島第一原発から海に流出している汚染水の量が、
概算で1日300トンに上るという見解を示したことについて、
東京電力の今泉典之本部長代理は、7日夕方の会見で、
「実際どれくらいの汚染水が海に出ているのかはっきり言えない。
『300トン』という数字は聞いていないので、確認させてほしい」と述べました。
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▼『海底の放射性物質の分布が明らかに』
NHK 8月7日 18時6分
東京電力福島第一原子力発電所周辺の海底にたまった放射性物質の濃度を
東京大学などのグループが計測し、周囲よりくぼんでいる場所や川の河口などで、
濃度が周辺の数倍の高さになっていることが分かりました。
東京大学生産技術研究所などのグループは、先月までおよそ1年間かけて、
福島県沖などの海底を合わせて400キロの距離にわたって船で調査し、
土の中に含まれる放射性のセシウム137の濃度を計測しました。
その結果、福島第一原子力発電所から20キロ圏内の海底では、
濃度が周囲の5倍以上の高さになっている場所がおよそ40か所見つかり、
多くは土1キログラム当たり数千ベクレル程度の放射線量でした。
これらの場所は、多くが数十メートルから数百メートルの幅があり、
海底のくぼみと一致していたということです。
また、宮城県にある阿武隈川の河口付近でも、放射性セシウムの濃度が
周囲の2倍以上になっていることが分かり、研究グループは、雨などで川に流れこんだ
陸上のセシウムが、海まで運ばれてきた可能性もあるとみています。
研究グループは今後、さらに調査を進め、原発事故で放出された放射性物質が
海にどのように広がっているか調べることにしています。
東京大学生産技術研究所のソーントン・ブレア特任准教授は「今回の調査では、
放射性物質がどのような場所に集まるか、明らかにできた。海の中の状況を詳細に把握することで、
今後の対策につなげていきたい」と話しています。
・生き物の影響調べる大事なデータに
魚の生態に詳しい東京大学大学院の金子豊二教授は「放射性セシウムは、泥や粘土に吸着しやすく、
今回の調査でも、細かい粘土のようなところで高い値が出ている。泥に吸着した状態であれば、
魚が食べても多くがふんとして排出されるので、体内にはほとんど残らないと考えられる」と
話しています。
そのうえで、「今回の研究では、セシウムが多く分布している海底の場所が明らかになった。
こうした場所にいる生き物の影響を調べるための大事なデータになるだろう」と話しています。
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▼『遮水壁 両刃の剣 建屋から逆流の恐れ』
東京新聞 2013年8月8日 07時00分
東京電力福島第一原発の汚染水対策で、政府が国費投入を検討している原子炉建屋周辺での
遮水壁建設は、実は大きなリスクを抱えている。
建屋地下にたまる高濃度汚染水と周辺の地下水との水位バランスが崩れ、
汚染水が建屋外へ漏れ出しやすくなる。
建設構想は原発事故直後にすでに浮上しながら、実現していなかった。
東電によると、建屋周囲の地下水位は海抜約四メートルで、建屋地下の高濃度汚染水を
一メートル下の海抜三メートルに管理している。高低差を保てば、建屋外側の地下水圧が内側より高くなる。
水は圧力が高い所から低い所へ流れるので、汚染水は外に出ないという理屈になる。
だが、事故により損傷した建屋外壁のあちこちから、一日約四百トンの地下水が流れ込み、
汚染水を増やしている。東電は敷地内にタンクを増設して保管しているが、自転車操業になっている。
建屋周辺に遮水壁が完成すれば、確かに地下水の流入量は減り、汚染水の増加には
歯止めをかけることはできる。しかし、遮水壁により周辺の地下水位が低下し、
建屋内の汚染水位の方が高くなれば、今度は内外の水圧差が逆転し損傷場所から
汚染水が逆流しかねない。
汚染水を減らす切り札のはずの遮水壁が両刃(もろは)の剣となる形だ。
六日の国会議員による会合でも東電は「建屋の陸側から地下水が来なくなると、
建屋の汚染水が外に出てしまう」とし、今でも漏出リスクがあることを明かした。
建屋内の水位を徐々に下げることなどを対策に挙げたが、それで防げるかどうかは明言しなかった。
そもそも、国と東電は事故からわずか二カ月後の二〇一一年五月から遮水壁の建設を検討しながら、
同年十月に見送りを決めていた。漏出リスクや費用、現場での作業の難しさが主な理由だった。
国費投入が決まれば、費用については問題がなくなる。
しかし、他の問題の解決策は具体化していない。
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この3つの記事を読んで正直に思うのは、
「そう言われても…」と。
一般人には何も出来ないのですよね。。。無力です。
300トンの話ですが、
「事故直後から続いている可能性は否定できない」との事です。
考えただけでも、ぞっとします…。
また東京大学大学院の金子豊二教授は
「(魚の)体内にはほとんど残らないと考えられる」と言っていますが、
さてさて、どうなのでしょうか?個々の判断…ですね。
これだけの事実が分かって…いますし。
自己責任です。