メモしておきます。
▼『県、放射線データを保存せず』
福島民報 2013/03/10 11:55
東京電力福島第一原発事故で、県は平成23年3月12日に第一原発から約4キロ離れた
大熊町の大熊中で可搬型モニタリングポストによる放射線量測定をし、
データを保存していなかったことが9日分かった。
県は「測定値は平常時と同程度だった」としている。
県によると、23年3月12日午前5時ごろ、県と東電の職員が住民の避難先となっていた
大熊中の体育館外側に可搬型モニタリングポストを設置した。
測定値は通常、携帯電話の通信で即時に把握できるが、当時は通信回線が途絶して確認できなかった。
半年後の9月14日にモニタリングポストを回収し、記録されていた半日分の測定値を確認したところ、
毎時0・05マイクロシーベルト程度で平常時の値とほぼ同じだったという。
県はデータの保存を試みたが、対応するパソコンのソフトがなかった。
その後、南相馬市でモニタリングポストを使う必要があり、データを上書きした。
職員による手書きの記録もなく、国に報告しなかったという。
モニタリングポストで大熊中を測定した時間帯に、原発から4・9キロ離れた
県原子力センターの常設モニタリングポストで測定した値は毎時0・04〜0・06マイクロシーベルト程度。
平常時の値と大きな変動はなかった。
県原子力安全対策課は「データの保存を試みたが、ソフトがなく不可能だった。
記録を残さなかった点は反省する」としている。