opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

ゴーストライター 河北新報の記事

今回のゴーストライター問題。

フィールドは異なりますが、
同じ音楽業界に関わっている私にとっても、
嫌なニュースです。

周囲も、ざわざわしています。

今回の件をBlogに書こうと思っていた矢先、
河北新報の記事を見つけましたので、メモしておきます。


▼『「全身全霊」虚構だったのか 佐村河内さんを取材した者として』
河北新報 2014年02月07日金曜日

東日本大震災の犠牲者にささげるレクイエムを作ったという
佐村河内守さんを取材し、昨年2月末に河北新報の社会面で記事にした。

メールで彼と何度も交わしたやりとりは、真剣勝負だったと信じていた。

楽曲を別人が作っていたことが分かり、記者としても、
一人の人間としても衝撃を受けている。

佐村河内さんは、発作中など体調の悪いときは平仮名でメールを送ってきた。

今年の元日夜にもらったメールには「わたくしの音楽をまってくれている
だれかのために ことしも全身全霊でさっきょくにとりくみます」と書いてあった。

文面はいつも「全身全霊」があふれていた。

被災地と命懸けで向き合い、曲を作る、と繰り返し投げ掛けてきた言葉自体が
虚構だったのだろうか。

うそを見抜けず、事実と異なる報道をしてしまい申し訳なく思っている。
交わした深いやりとりの中に欺きがあったわけで、無力感も覚える。

レクイエムを作るに当たり、寄り添った宮城県石巻市の少女について、
彼は「一生をかけて守っていく覚悟」と答えた。同市湊小であった演奏披露の場では、
聴衆の被災者が曲を聴いて涙した。

被災地を裏切った罪は大きい。

佐村河内さんと接点ができたのは、震災3カ月後の2011年6月。
当時生活文化部の記者だった私に、レコード会社が取材を打診してきた。

そのときは取材に至らず、昨年2月にやっと実現した。

彼は「被災地の闇を背負い作曲に生かすために被災地に通い詰めた」と訴え、
私は疑いもしなかった。

被災地支援の美名の陰に、不純な思惑は潜んではいないか。
今回の問題は、そうした問い掛けをも、私たちに突き付けているのかもしれない。

(デジタル編集部副部長・松田博英)

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実際に取材をし「嘘を見抜けませんでした」と謝罪する報道機関は多いです。
この問題も難しいですが、この記事を読みキーワードになっている「全身全霊」。

引っかかりました。

よく政治家が口にする嘘の代表キーワードです。

みなさん意味が分かって使っているとは思えないですし、
そんな軽々しい意味ではないです。

私は今まで一度も口にした事は無いですし、
軽々しく使える言葉ではないです。

きつい言い方ですが、詐欺師が使うキーワードです。


それにしても、何故そこまで嘘をついたのか?
売れたいためなのか?
有名になりたいためなのか?

ただそれだけで…と思ってしまいます。

そんな事をしても、いつかバレます。
今回のように…。

浅はかと言いますか…。

実際に彼の口からその理由が聞ける日が来るのでしょうか?


それと…レコード会社の関係者は、
本当に知らなかったのでしょうか?
この点も、本当に気になります。

もし知っていたら…と。

冷静に考て、知らなかったとは思えないです。
ビジネスの為の共犯だとしたら、さらにこの問題は悪化します。



その後、様々な関係者が、
ゴーストライターは昔から存在する」と発言していますが、
それはその通りだと思います。

でも、今回の問題はそこだけではなく、
もっと複雑な要因を含んでいるな〜と感じています。

この件は、また改めて書かせて頂きます。