(原水爆の禁止を訴え、行進をするマーシャル諸島のケネス・ケディ上院議員(横断幕を持った前列右から2人目)ら
静岡県焼津市栄町で2013年3月1日午前9時半、荒木涼子撮影)
▼『<ビキニデー>平和行進が静岡県焼津市で行われる』
毎日新聞 3月1日(金)11時17分配信
1954年、ビキニ環礁の水爆実験で焼津港所属の漁船「第五福竜丸」が
被ばくしたビキニデーの1日、「死の灰」を浴びて亡くなった久保山愛吉さん(当時40歳)を
追悼する平和行進が静岡県焼津市で行われた。
実験のあったマーシャル諸島のケネス・ケディ上院議員も参加。
福島第1原発事故の現状に「放射能で全島民が避難したロンゲラップ島と同じ。
故郷を奪われた人々の悲しみや不安は計り知れない」と核の恐ろしさを訴えた。
【<被ばくしたのは第五福竜丸だけではなかった】ビキニ被ばく、忘れられた1000隻の漁船>
水爆実験では約200キロ離れたロンゲラップ島にも死の灰が降り注ぎ、
多くの島民が被ばくし、別の島への避難を余儀なくされた。
元島民のケディ上院議員によると、米政府は除染が終わったとして帰島を促しているが、
59年後の今も島民は「本当に安全かどうか」と不安を抱き一人も帰っていないという。
行進では約1300人が一輪のバラを手に「核のない世界」をアピール。
福島県郡山市から初参加した病院事務職員、小幡拓也さん(29)は
「原発事故の後、たとえ放射線の線量が低くても不安は消えない。
放射能におびえないで住める世の中にしたい」と話した。
焼津市によると第五福竜丸の元乗組員は、吉田勝雄さんが2月21日に83歳で亡くなるなど、
23人のうち16人が死亡し生存者は7人となっている。
ーーーーーーー
(Nuclear Detonation Timeline "1945-1998")