opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

朝本さん

先週末、3日の土曜日に、

朝本浩文さんが亡くなったと知りました。

 

2年前の事故後、

「その後、どうしているかな‥」と

気にしておりましたが、帰らぬ人となってしまいました。

 

奥さんからのコメントです。

 

朝本浩文妻の由美です。

 

この場をお借りして、夫、朝本浩文のファンの皆様、お仕事関係者様、お友達の皆様にお知らせがあります。去る 11月30日、14時55分に朝本浩文は永眠いたしました。幸い私は最期を見届ける事が出来ました。

 

事故から2年2ヶ月に及ぶ、長い療養生活でしたがとても安らかな旅立ちでした。

 

事故当日、私はなぜか心がざわつき、仕事で家を出る主人に、何度も自転車を置いて出かけるように、また何度も帰りは自転車を押して帰ってきてねとお願いし続けていたのに対し、彼は「解った」と言っておきながら、自転車に乗って帰ってきて事故にあったのでした。全く私の言う事を聞いてくれなかった、手の焼けるとても頑固な九州男児でした。

 

二十歳を過ぎた頃主人と出会いました。出会ってすぐからずっと食事に誘ってくれましたが、当時私は付き合っている人がいた為、7年ほどお断りし続け、そしてその恋が終わった頃に、主人から誘われて遊びに行った、彼のDJの仕事現場『三宿web』で、「俺、電撃結婚したいな」と告白されました。私は最初のデートで彼と私の飲食店でのセレクトがぴったりだった事が決め手となり結婚を決意しました。

 

それから13年。良い時はお互いで大いに喜び、大変な事は二人で支えあって乗り越えてきた良き伴侶でした。私達には年齢差があるので、主人からは「何かがあった時にこうして欲しい」という願い事がいくつかありました。その中には「呼吸をするだけの体になった時には喉の管を外して欲しい」というものもありました。その願いだけは……...叶える事ができませんでしたが、この長い療養生活の間に私達は学び合い、お互いに一生懸命戦い抜き、悔いを一切残さず、別々に歩む事になりました。本当に、音楽には類まれなる才能があり、罪な男でしたが、彼はきっと日本の音楽神となると信じています。

 

朝ちゃん、これからは安らかに。本当にありがとう!

 

朝本浩文の美しい楽曲の数々が、彼の魂と共に生き続ける事を願っております。これまでの主人に対する皆様のご厚情、ご配慮、そしてあたたかくお見守り下さいました深い愛情に、心より感謝申し上げます。

 

葬儀は密葬で執り行いました。
後日、朝本浩文を見送る会を開催する予定です。
下記のメールアドレス宛にご連絡をいただけましたら、詳細が決まり次第御連絡をさせていただきます。
asamotoyumi@gmail.com

2016.12.3
朝本由美

 

 

私と朝本さんの出会いはhotwaxでした。

 

私が以前からファンだったこともあり、

接客しつつ話をしていると、

「そのCDも持っているの(笑)マニアックだね〜(笑)」と。

 

その後、朝本さんがDJをしているイベントに

顔を出すようになり、一緒にお酒を呑んだり、

音楽の話をしたり、時には現場にレコードを届けたり、

UAさんのLIVEなどにも招待して頂きました。

 

hotwaxを辞め、

opuestoを立ち上げてからは

連絡を取っていませんでしたが、

常に頭の隅に「朝本さんって元気かな?」

と思うことが多かったです。

 

才能もそうですが、

人柄を知りさらにそう思ったのかも知れません。

 

そんな中、自転車事故のことを知り

「まじか‥」と。

 

その頃、もう一方、

尊敬しているアーティーストの方が自転車事故に‥。

 

幸いその方は一命を取りとめ、

今でも時々連絡をさせてもらっています。

 

 

人はいつか必ず死にます。

 

それは重々理解しているのですが、

交通事故は病気と違い、

とてもモヤモヤします。

 

 

後で後悔しないように、

会いたい人、会える人には

少し強引でも会っておいた方がいいです。

 

同時に、いつでも会える人、

普段会っている人達のことが愛おしくなります。

 

 

朝本さん。

闘病生活、お疲れさまでした。

と、言っても一瞬の事故からの闘病生活だったと思いますので、

何が何だか分からない状況だったと思います。

そして奥様も‥。

朝本さんを慕う多くの関係者がざわざわしていますよ。

当たり前ですが(笑)。

あまり出すぎた真似はしたくないので、

部屋で線香を焚きつつ手を合わせています。

今まで、本当に有難うございました。

ゆっくりお休みください。