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現地の声

連続ですが…フランスのテロの様子をあの人が語っています。

フランス在住の辻仁成です。

この人には興味もなく、アレですが貴重な話としてメモしておきます。


〜テロが起こった7日のフランスは、国内中が大パニックだったという。
「情報が錯綜し、政府から『マスコミの情報は間違っているから信じないでくれ』
とお達しが出たほどでした」報道は過熱し、「テロリストたちが犠牲者の頭を銃で
撃ち抜く映像が加工処理なしに放送されていた」。

テロリストたちが逃走した際、いったん郊外に逃げて戻ってきたことから、
「最後には空港テロで殉教するつもりだったのではないか」との見方もあった。

計2件のテロではユダヤ系スーパーも襲撃された。

その影響で「今後を懸念したフランス国内にいる多くのユダヤ人たちが、
イスラエルに移住する動きが活発になっている」と指摘する。

問題となっているイスラム教の預言者であるムハンマドの風刺画の賛否について、
辻氏は「僕は、あの(風刺画の)表現方法については、賛成ではありません」と前置き。

「フランスの風刺画の歴史は古く、ルイ16世(1789年に起きたフランス革命当時の
国王)の時代からあった。抑圧された市民たちのガス抜きでもあり、自由を勝ち取る意味
での一つの象徴でもあった。つまり『タブーがない』ことが『自由の象徴』である。
彼らは何もイスラム教だけを風刺の対象にしているわけでなく、キリスト教に対しても
同じですから」日本人の感覚では、到底笑えない風刺でも「だからこそ、彼らは
強い意志でやる。人口6000万人程度の国でデモに400万人が参加する。ある意味で“
変わり者”の国ですよ。だからこそフランスという国は面白い部分もある」。
この違いを理解することが第一歩だという。

風刺画に対する日仏の感覚の違いについては、フランス人と討論になった。

「事件が起きて、現地の人たちは『次の号は、さらに輪をかけたことをやるぞ』と誰もが
分かっていた。僕が『気持ちは分かるが、でも、あの表現はない』と言ったら、
猛反論された(笑い)。フランス人にとって『タブーなしの自由』ということが、唯一信じる
“神”的なものなのでしょう。そう考えると、僕の頭の中ではピタッとハマりました」〜