続きです。
若干情報量が多く面倒だなと感じた方は、後半の『まとめ』からでも
是非チェックしてみてください。
スマートフォン以外の携帯電話からご覧になっている方は、
かなり面倒な事になると思います。すみませんです。。。
予めご了承下さい。
『▼群馬県 川などの釣り自粛要請』に関してです。
群馬県は、県内の9つの川や沼の魚から検出された放射性セシウムが、
来月から食品に適用される国の新しい基準値を超えているとして、これらの場所で、
来月から釣りを自粛するよう地元のそれぞれの漁協に要請しました。
群馬県によりますと、先月から今月にかけて、県内の川や沼で魚に含まれる放射性物質を
検査したところ、9つの川や沼で、ヤマメやイワナなどから1キロ当たり105ベクレルから
490ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
これは国の今の暫定基準値以下ですが、来月から導入される新しい基準値の
1キロ当たり100ベクレルを超えているため、群馬県は26日、それぞれの川や沼の漁業協同組合に対し、
ヤマメやイワナなど食用にする魚の釣りを来月1日から自粛するよう要請しました。
対象となるのは、前橋市内を流れる赤城白川と、川場村を流れる薄根川など8つの川の
それぞれ一部の流域と、前橋市の赤城大沼です。
群馬県によりますと、これらの川や沼の魚は市場には流通せず、
釣り客などが持ち帰るケースがほとんどだということです。
県は対象となる8つの川の詳しい場所を県のホームページでも公表し、
釣りの自粛を呼びかける一方、今後行う検査で3回連続して新しい基準値を下回った川や沼については、
自粛の要請を解除することにしています。
「まあ、当然だろうな〜」と思ったと同時に以前群馬県のサイトをチェックしていた事を思い出しました。
正確には環境省が制作した今年1月13日の
『群馬県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について』です。
●番号は下記資料の観測地点です。画像をクリックすると拡大します。
<1.調査概要>
(1)調査地点
群馬県内の公共用水域における環境基準点等69地点(河川:50地点、湖沼・水源地:19地点)
(2)調査内容
・水質及び底質の放射性物質濃度(放射性ヨウ素(ヨウ素131)、放射性セシウム(セシウム134、セシウム137))の測定
・水質及び底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率の測定
<2.結果概要>
※水の場合、文章によってBq/kgとBq/Lの単位が混在しているが、これらは同じである。
また、1Bq/L =0.001Bq/m3(または、1Bq/m3 = 1000Bq/L)である。
●河川(群馬県) 水質モニタリング結果一覧(画像をクリックすると拡大します)
(1)水質(検出下限値:1Bq/L)
・放射性ヨウ素(ヨウ素131) 全地点において不検出
・放射性セシウム(セシウム134、セシウム137) 全地点において不検出
※「原子力施設等の防災対策について(原子力安全委員会)」飲食物の摂取制限に関する指標 (飲料水)
放射性ヨウ素(ヨウ素131):300Bq/kg以上
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137合計):200Bq/kg以上
(2)底質
・放射性ヨウ素(ヨウ素131) 全地点において不検出(検出下限値:30Bq/kg(乾泥))
・放射性セシウム
(河川)
セシウム134: 不検出 〜 160Bq/ kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
セシウム137: 不検出 〜 220Bq/ kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
(湖沼・水源地)
セシウム134: 不検出 〜 2,000Bq/ kg(乾泥) (検出下限値:11〜41Bq/ kg(乾泥))
セシウム137: 不検出 〜 2,600Bq/ kg(乾泥) (検出下限値:21〜68Bq/ kg(乾泥))
●河川(群馬県) 底質モニタリング結果一覧(画像をクリックすると拡大します)
尚、セシウム134または137が、1キログラム100ベクレルを越えた地点を黄色でマークしています。
(3)周辺環境
・放射性ヨウ素(ヨウ素131) 全地点において不検出(検出下限値:30Bq/kg(乾))
・放射性セシウム
(河川)
セシウム134: 8 〜 1,600Bq/ kg(乾)
セシウム137: 22 〜 2,100Bq/ kg(乾)
●河川(群馬県) 周辺環境(河川敷)モニタリング結果一覧(画像をクリックすると拡大します)
尚、セシウム134または137が、1キログラム1000ベクレルを越えた地点を緑色でマークしています。
●湖沼・水源地(群馬県) 水質モニタリング結果一覧(画像をクリックすると拡大します)
●湖沼・水源地(群馬県) 底質・周辺環境(湖畔)モニタリング結果一覧(画像をクリックすると拡大します)
尚、セシウム134または137が、1キログラム1000ベクレルを越えた地点を青色でマークしています。
(湖沼・水源地)
セシウム134: 40 〜 3,100Bq/ kg(乾)
セシウム137: 55 〜 4,000Bq/ kg(乾)
・空間線量
(河川) 0.06 〜 0.43μSv/h
(湖沼・水源地) 0.06 〜 0.37μSv/h
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ざ〜っと見て頂くと数字ばかりで、少し頭が痛くなると思いますので、
分かる範囲で、まとめます!
●河川(群馬県) 水質モニタリング結果一覧は?
ヨウ素、セシウム共に『不検出』となっていますが、、、疑問が残ります。
ポイントは、『検出下限値:1Bq/L(1ベクレル/1リットル)』と
基準値の放射性ヨウ素(ヨウ素131):300Bq/kg以上、
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137合計):200Bq/kg以上です。
ただ、この基準値は、飲料水の場合です。
他のデータを見れば分かると思いますが、結構川底や河川敷が汚染されまくっているのに、
水質は不検出、、、???
何処か、、妙です。
●河川(群馬県) 底質モニタリング結果一覧は?
9カ所で1キログラム100ベクレルを越えています。
・名久田川 殿田橋付近(高山村)
・滝沢川 新滝沢橋付近(吉岡町)
・早川 早川橋付近(伊勢崎市)
・休泊川 泉大橋付近(大泉町)
・利根川 利根川大橋(千代田町・行田市)
・小黒川 菅野橋(桐生市)
・桐生川 境橋(桐生市)
・鶴生田川 岩田橋(板倉町)
・谷田川 合の川橋(板倉町・加須市)
川底に汚染が蓄積されているのでしょうね。。。
●河川(群馬県) 周辺環境(河川敷)モニタリング結果一覧は?
5カ所で1キログラム1000ベクレルを越えています。
・桜川 大字谷地地内(川場村)
・吾妻川 東橋下流(東吾妻町)
・吾妻川 吾妻橋(渋川市)
・碓氷川 中瀬橋(安中市)
・小黒川 菅野橋(桐生市)
この川周辺の河川敷には行かない方が良いと思います。
●湖沼・水源地(群馬県) 水質モニタリング結果一覧も河川水質同様、不検出です。。。
●湖沼・水源地(群馬県) 底質・周辺環境(湖畔)モニタリング結果一覧は?
5カ所で1キログラム1000ベクレルを越えています。
・奥利根川湖(矢木沢ダム)
・藤原湖(藤原ダム)
・奥四万湖(四万川ダム)
・榛名湖
・碓氷湖(坂本ダム)
河川敷と違って湖(ダム)周辺は人が集まりやすいと思います。
余談ですが、私は小さい頃、よく榛名湖へ連れていってもらっていました。。。
思い出の湖です。。。
上記の中で、1つだけダブっている所がありました。
『小黒川 菅野橋(桐生市)』です。
要注意だと判断するのが妥当です。
※上記の地図番号で言うと、44番地点です。
群馬県、その近隣に土地勘が無い人は、さっぱりだと思いますが、参考までに。
もう1つ気になったのは、NHKで放送され釣り自粛要請になった、
赤城白川は、そこまで汚染が酷くないのと、薄根川に関してはデータすら無いという点です。
何かキナ臭い感じが、、します。
私の故郷、栃木県は?、、と考えると、ぞっとします。
しかし、これが現実です。
そして、北関東方面の河川からの汚染は、どんどん東京湾へ流れてきています。
東京都の方々も人ごとではないと認識して下さい!
気付けば、3時になります。
そろそろ、休みます。。。
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追加です。2012.03.27 11:38
環境省の窓口、連絡先もメモしておきます。
<環境省水・大気環境局水環境課>
直通:03-5521-8316
代表:03-3581-3351
課長:吉田 延雄(内線6610)
課長補佐:古田 哲央(内線6614)
担当:長谷 拓明(内線6628)