メモしておきます。
(関電が美浜原発に整備する防潮堤)
『関電と原電、多重的な防潮堤新設へ 福井県内4原発で』
福井新聞 (2011年11月29日午前7時38分)
関西電力と日本原電は28日、福井県内の4原発に新設する防潮堤の概要を明らかにした。
津波が直接到達する外海側と、津波の回り込みが考えられる内海側に多重的に建設する方針。
美浜、高浜両原発の外海側は海抜11・5メートル、内海側は6メートルとし、大飯原発では既存の
防波堤を5メートルから8メートルにかさ上げする。敦賀原発は外海に面する部分がなく、
8メートルの防潮堤で重要施設を囲い込む。
県に同日報告した追加安全対策に盛り込んだ。高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)は
海抜21メートルにあるため、日本原子力研究開発機構は防潮堤を造らない方針。
東京電力福島第1原発事故を受け経済産業省原子力安全・保安院は5月、
土木学会の手法で算出した津波の評価基準に9・5メートルを上乗せして対応するよう事業者に要請。
従来の想定は美浜原発が1・6メートル、高浜原発1・3メートル、大飯原発1・9メートル、
敦賀原発は2・1メートルだった。
美浜原発では外海の若狭湾に面する3号機の北側約200メートルの地点に海抜11・5メートルの
防潮堤を造り、発電所全体を6メートルの壁で取り囲む。総延長は約1・5キロで
2015年度末に完成する予定。
高浜原発は外海側にある取水路の上に11・5メートルの防潮堤を建設。
内海の内浦湾に面する放水路の周辺には6メートルの壁を設ける。
総延長は約750メートル。15年度末の完成予定。
大飯原発では、内海の小浜湾側にある既設の防波堤をかさ上げするほか、
1、2号機のタービン建屋東側に6メートルの防潮堤を建設。外海につながる放水口の開口部は
15メートルの壁で囲む。新設する防潮堤の延長は約60メートル。13年度に工事を終える。
敦賀原発は、原子炉建屋などを取り囲むように8メートルの防潮堤を設置。
外海には2号機の放水口が面しているため、逆流する海水の影響を受けないよう、
放水口の開口部が防潮堤の外側になるよう設計する。13年度中に設置する予定。
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