opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

混乱から整理するバイアス

先週末、25日(金)に自分がかなり混乱している事を再認識致しました。

汚染、地震関連だけではなく、沢山のトピック、ニュース記事が溢れていました。

日頃から自分の立ち位置を考えて、「どのトピックを分かりやすく伝えるべきか?」
「それに関して、どんな自分なりの切り口、考え方を伝えるべきか?」と。

体調やメンタルも、もちろん影響してきますが、先週末は正直発狂するくらい、しんどかったです。

久々に1人で居る時間が、マイナスにもプラスにも働いたのでしょう。

そんな中、26日(土)は予定が流れ、少しペースが乱れました。
ただ、その日の収穫も大きかったです。

そして、翌日、27日(日)。久々にINOMATA氏と差しで会いました。
男2人で、こたつに入り、ビールを呑みつつ、前菜とメインの鍋を食べつつ色々な話しをしました。

話す内容のレンジは、いつも広めなのですが、今回は比較的冷静にこの8ヶ月を考えました。

定期的に彼と話しをする事により、学ぶ事、情報を整理する事、確認する事を心がけています。
本田宗一郎氏の名言・格言ではないですが、バカ話しも大切ですが、締める所は締めないと、と。


INOMATA氏の口癖に、「バイアス」という言葉があります。

偏り(かたより)、またはバイアスという用語は、統計学で2つの異なる意味に用いられる。
標本の偏りとは、母集団の要素が標本として平等に選ばれていないと考えられる場合をいう。
推定量の偏りとは、推定すべき量を何らかの理由で高く、または低く推定しすぎている場合をいう。
wikiより

物事を考えていくうえで、大切なキーワードです。

INOMATA氏から頻繁に本を借してもらいます。沢山の本の中でも、震災直後、情報が混乱している中で借りた1冊
ダメ情報の見分け方 メディアと幸福につきあうために』は、何度も読み返しました。

TBSラジオDig」で御馴染みの荻上チキ氏や、飯田泰之氏、鈴木謙介氏の話しをまとめたものです。

バイアスもそうですが、メディア・リテラシーというキーワードが分かりやすく書かれています。

今回は、以前持ってきてもらった、スチャダラパーの『余談 LEVEL7』の1つ前
『余談 スチャダラ2010副読本』と、以前から気になっていた、『SIGHT Vol.49 2011 AUTUMN』を。

後者は、「私たちは、原発を止めるには日本を変えなければならないと思っています」という重要なテーマの1冊です。

小出氏や古賀氏、そして、『フクシマ論』などの著者でもあります、開沼博氏などが参加しています。

まず、どれから読もうかなと思い、INOMATA氏との会話で出てきた開沼氏のセクションを読もうと思いました。
まだ「フクシマ論」を読んでいないですし、小出氏や古賀氏と違い、開沼氏の事をそこまで詳しく知らないので、
それも良いかなと。

今日、寝起きで開沼博氏の『地元フクシマ原発』を読ませて頂きました。

衝撃的な事実だけではなく、内蔵の奥深くに響くボディーブローのような感覚を覚えました。

開沼氏自身が福島県いわき市出身で、原発に関しての取材の切り口、誘致の問題などなど、
様々な点とその文章力に驚かされたと同時に、深く考えさせられました。。。

現在、震災原発関連の書籍は、ある種の流行りのように数々出版されています。
良い事なのですが、一般の人にしてみれば、正直どれを読んだらいいのか分からない、、と言うのが本音でしょうね。

有名なジャーナリストの方の本は注目されるのは当然ですが。。。

ネット上だけで、検索し人の評判を読み、ネット通販で買う事は逆に難しく、
実際に書店へ行き、吟味するしかないのかなと、私も感じています。
後は信頼出来る人からのアドバイスも重要ですが。

先日購入した『河北新報のいちばん長い日』は、まだ全て読み終わっていませんが、
個人的にはオススメしたい1冊です。それと、迷っている人、現状分かったふりをしている半信半疑の人には
『SIGHT Vol.49 2011 AUTUMN』をオススメ致します。

小出氏や古賀氏の話はもちろんですが、
開沼氏の『地元フクシマ原発』は、是非1人でも多くの人に読んで欲しいです。


情報収集には、どこか早い者勝ちのような錯覚がネットの世界ではあるように感じます。
実際は、そういう早さの問題ではなく、確実な情報を、いかに分かりやすく第三者に伝えるかが重要だと思います。

それと、「XXのブログやサイトに情報があるからいいや〜」と思って本などを購入しない方。
ネット上では、あくまでも仮置き場だと思います。母体が無くなれば水の泡ですし、
妙な圧力がかかり、閉鎖に追い込まれるケースも少ないはないです。
(2011年12月から2012年01月にかけて再びM9クラスの地震が発生する可能性があると警告した
北海道大学 地震火山研究観測センター森谷武男氏のサイトは何故か閉鎖させられました。
また「プロメテウスの罠」も朝日新聞社からの著作権侵害問題で、どんどんネット上から削除されています。)

ですので、二次元ではなく、三次元の書籍、本という物の大切さを今一度考えて欲しいと思います。

探して吟味して、「これなら持っていても損はない」、「何度も読めるかな」、「資料として持っておこう!」と。



長々と書かせて頂きましたが、最近混乱していた自分を整理する時期かなと感じています。

今感じた事、混乱していた事、そこから学んだ事を日記として、また、メッセージとして残しておきます。



もう1つのキッカケとして、以前、石巻市でのボランティア活動をリポートしてくれました
青森県弘前市の友人、青木さんから送られてきた写真がありました。

この写真に関して、「この写真の詳細を教えて下さい」とメールした所、こんな返事が届きました。

『11月4日の夜中1時から岩木山神社から登り始め、約5時間かけて頂上に着いて、
目の前に広がった弘前方面の光景です。何回登っても飽きない、自分のお気に入りの風景です。』


なんとも言えない写真に一瞬、言葉を失いました。

単純に綺麗とかでなく、自然の有り難さ、素晴らしさを考えさせられた1枚でした。

こうした自然が、震災によって一瞬で失われた土地、原発事故で汚染されてしまった土地。
様々な事とリンクしてしまいました。


頻繁に登場する親友のINOMATA氏、漢方談話さん。久々の登場の青木さん。
仙台のアンテネイジア、スイスの西喜さん、新潟のまっきー、ヒロキくん、原くん。
広島玄玄の藤渕さん。左近とお父さん、大阪のmuffrare氏、Plastic echo。
DJ HIDEさん。竹村延和氏。青梅市の友人。山中湖ホトリニテのなおきくん。
vector japanの黒田さんとそのご家族、たぐちゃん。

日々情報を提供し続けている、SAVE CHILDさん、ざまあみやがれい!!さん。
フリーのジャーナリストの方々。

そして、身近でサポートをしてくれている彼女と、福井のみなさん。
栃木に居る幼なじみの智之、さらに母親。

他、沢山の友人にこの8ヶ月間、支えられてきました。

本当に、有り難うございます!!


開沼氏も本の中で書いていますが、
『〜デモの人たち、あるいは東京の人たち、福島の人でも、一時的に原発の問題と付き合う人はいるかも
知れないけど、最後まで、半世紀以上のスパンで原発と付き合うには、今言ったような現地の声なき人たちだから。
原発、流行らなくなってきましたね。離れます」っていう人たちよりは、なんにも言えずにただそこに生きている人たちの
立場に立つべきです。それは、その人たちにシンパシーを感じているかとか、弱者の側に立つのが善であるといった
倫理性の視点からではなく、そうしないとことの本質にある問題は解決しないから、という合理性の観点からの話で
あることは、強調しておきたいと思います〜』


まだまだ先は長いですし、私も息切れしないように、時々は立ち止まって整理して反省し、
吐き出して、勉強し直し、その時々に感謝をして、継続させていければと考えています。