例の小説を読んでいます。
シンパシーとエンパシーの違い。
その一節を‥。
〜エンパシーと混同されがちな言葉にシンパシーがある。
両者の違いは子どもや英語学習中の外国人が重点的に教わるポイントだが、オックスフォード英英辞典のサイト(oxfordlearnersdictionaries.com)によれば、シンパシー(sympathy)は「1. 誰かをかわいそうだと思う感情、誰かの問題を理解して気にかけていることを示すこと」「2. ある考え、理念、組織などへの支持や同意を示す行為」「3. 同じような意見や関心を持っている人々の間の友情や理解」と書かれている。
一方、エンパシー(empathy)は「他人の感情や経験などを理解する能力」と
シンプルに書かれている。つまり、シンパシーの方は「感情や行為の理解」なのだが、エンパシーの方は「能力」なのである。前者は普通に同情したり、共感したりすることのようだが、後者はどうもそうではなさそうである。
ケンブリッジ英英辞典のサイト(dictionary.cambridge.org)に行くと、エンパシーの意味は「自分がその人の立場だったらどうだろうと想像することによって誰かの感情や経験を分かち合う能力」と書かれている。
つまり、シンパシーの方はかわいそうな立場の人や問題を抱えた人、自分と似たような意見を持っている人々に対して人間が抱く感情のことだから、自分で努力をしなくとも自然に出て来る。だが、エンパシーは違う。自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力のことだ。シンパシーは感情的状態、エンパシーは知的作業とも言えるかもしれない。
相次ぐ台風災害被害を見ていて、
ふと、この2つの言葉を思い出しました。