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メモしておきます。

 

▼『第一原発2号機 調査計画見直しか 高線量でロボット故障』

福島民報 2017/02/10 08:46

 

東京電力福島第一原発2号機の廃炉作業で、原子炉格納容器に残る溶融燃料(燃料デブリ)取り出しに向けた調査計画が見直しを迫られる可能性が出てきた。9日、調査の支障となる堆積物を取り除くため掃除用ロボットを投入したが故障し、今後の除去作業が困難となった。格納容器内の空間放射線量は過去最高値となる毎時650シーベルトとなる地点があると推定され、極めて高い線量が影響したとみられる。

 

東電は政府が今夏に予定している燃料デブリ取り出し方針の決定を前に、原子炉圧力容器真下に調査用ロボットを入れ、燃料デブリの性質や炉内設備の破損状況などを調べる計画を立てた。圧力容器の真下につながるレール上に厚さ最大2センチ程度の堆積物が見つかったため、掃除用ロボットを投入し、堆積物を高圧水の噴射などで取り除く予定だった。

 

9日は掃除用ロボットを投入した場所から1メートルの範囲で堆積物を取り除いた。その後、ロボットに搭載したカメラでレール上を撮影していた映像が暗くなったため、作業を中断し、ロボットを回収した。

 

東電は撮影した映像のちらつき具合などを分析した結果、レール上の空間放射線量が1月下旬に解析された推定毎時530シーベルトを上回る過去最高の毎時650シーベルトと推定した。掃除用ロボットの作業時間は2時間以上に及んだ。累積1000シーベルトまでの線量に耐える設計のため、東電は掃除用ロボットが高い放射線量を受けて故障した可能性が高いとみている。1シーベルトは1000ミリシーベルトに相当し、今回の推定線量は数10秒、被ばくすれば人が死亡するレベルだ。

 

東電は同じ機能を持つ掃除用ロボットを準備しておらず、別の手段で堆積物を除去した上で調査用ロボットを入れるか、除去せずに調査用ロボットを入れるか検討する。

 

掃除用ロボットが撮影した映像を分析した結果、圧力容器真下に近づくにつれ、レール上の堆積物の量が増えていることも判明した。作業中にロボットが堆積物に乗り上げ動けなくなる場面もあった。こうした状況から、堆積物を除去せずに調査用ロボットを投入した場合、圧力容器の真下部分にたどりつけない可能性もある。