今朝の東京新聞からです。
メモしておきます。
▼『イワシの8割からプラごみ 東京湾で、国内初』
東京新聞 2016年4月9日 08時36分
東京湾のイワシから検出されたマイクロビーズ(東京農工大の田中厚資氏提供)ごみとして海に浮遊する5ミリ以下の大きさの微細なプラスチックを、東京湾で捕れたカタクチイワシの8割近くの内臓から検出したとの調査結果を東京農工大の高田秀重教授らのチームが9日までにまとめた。
魚の体内から見つかったのは、国内で初めて。餌と間違えてのみ込んだ可能性があるという。人が食べても排出されるため直接的な影響はないが、量が増えると海の生態系などに悪影響を及ぼす懸念があり、高田教授は「海への流出を防ぐ対策が必要だ」と訴えている。
5ミリ以下の微細プラスチックはプラスチックごみが紫外線や波で砕かれてできたと考えられ、日本周辺の多くの海域で確認されている。
この記事では「国内で初めて」と書かれていますが、
私の知る限り、去年の10月 NHKクローズアップ現代で放送された
『海に漂う“見えないゴミ” ~マイクロプラスチックの脅威~』で
この問題は既に触れられていました。
放送の全文はこちらで確認出来ますので是非チェックしてみてください。
東京湾のイワシの部分だけ転載させていただきます。
高田教授が実験で調べたところ、海に溶け込んでいる有害物質を次々に集め、最大100万倍に濃縮させることが分かりました。これを海鳥が食べると、有害物質が体内に溶け出し、脂肪や肝臓にたまっていくのです。
東京農工大学 高田秀重教授
「周りの海水中から、今使っている汚染物質も、昔に出た汚染物質もどんどん吸着して、濃縮して、運び屋として生物の体の中に運び入れることが懸念されています。」
さらに、高田教授が懸念していることは、より小さな生物までマイクロプラスチックを体内に取り込むことです。東京湾のイワシを調べると、64匹中49匹から平均3個のマイクロプラスチックが見つかりました。
小魚がマイクロプラスチックを取り込むと、それを食べる魚に有害物質が蓄積されます。食物連鎖の中で、有害物質が濃縮されていくと考えられているのです。マイクロビーズのようなさらに小さなプラスチックの場合、食物連鎖の底辺にあるプランクトンまで、体内に取り込むことが確認されています。
ゴミ問題は沢山ありますが、このマイクロプラスチックは
これはこれで厄介ですし、頭に入れておいて損は無い問題の一つだと思います。