opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

ターニングポイント

昨日3月12日は、震災翌日、長野県栄村で震度6強の地震
そして福島第一原発1号機が爆発してから…3年です。

前日の11日、 ”震災から3年”、という空気とはまた異なる1日でした。

新潟地方気象台が、北陸地方春一番が吹いたと発表。
実際の空気も変わった1日でした。


報道などの空気が変わる時。

それも理解出来ますが、何か大きな ”区切り”、
”ターニングポイント”を感じました。

切り替えは分かりますが…。


Twitter上で気になったのは前日の『報道ステーションの放送』でした。

リアルタイムに観る事が出来なかったので、動画サイトでチェックしました。

〜【特集】
福島県で震災当時18歳以下の子ども約27万人のうち33人が甲状腺がんと診断。
原発事故との関連性は?真相を求めてチェルノブイリへ〜

各局とは異なる切り込んだ特集でした。

それに多くの人が賞賛し、ざわざわしていました。


一部気になった話を。

原発事故直後から初期段階の被ばく検査をしていた、
弘前大学、床次眞司教授関連の話です。

※ある方のBlogからです。

浪江などで検査をしようとしたら福島県の担当からストップ。不安を煽るなと。
放射線量の被ばく量がわからないために、関係性を調べることが難しい。
なぜか皆が「静かだった」と。
福島県は止めたことはないと言うが県立医大と二人三脚。
毎日記者は情報の公開度が低い。


キーワードは、福島県側と福島県立医大の圧力と隠蔽。

上記の毎日記者というのは、
福島原発事故 県民健康管理調査の闇』の著者でもあります、日野行介さんです。


以前から指摘されていましたが、
その実態、輪郭が分かりやすくなった印象を受けました。

初期の情報が無ければ、その後訴えても「分かりません、データが無いもので」と、
県も国も東電も逃げる事は容易です。

セシウム半減期が8日というのも、キーワードになってきます。

厄介な物(放射能問題)を厄介な者達が牛耳っているのです。

これが現状です。


この話は、ここまでにしておきます。
かなり長くなりますので…。

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本題の ”ターニングポイント” の話を。

間もなく消費税が8%になります。
それに向けての「駆け込み需要」。

駆け込みで踊らされている大半は、
ある程度高額な買い物が出来る、中の上階級なのかなと思います。

震災後落ち込んでいた、東京の湾岸地区の高層マンションも、
増税のニュース以降、飛ぶように売れています。

もちろん、3%上がる事は一般的な人から見ても痛い出費です。

煙草も値上げです。

痛いです。


それにしても、煽られ過ぎです。

視野や歴史を広げて考えてみれば…
「景気が本気で落ち込んだ時の最大のビジネスは…戦争だ!」と聞いた事がありますが、
それは今ではなく、こうした増税で煽り、出費させ、経済を循環させる仕組みです。

その後、一度冷え込む事もある程度は計算済みです。

そして…消費税10%へ向けてまた動きだします。

その繰り返しです。


あの人が言う「景気回復、◯◯◯ミクス」。

一般的な人達に政治家の力量を分かりやすく刷り込む為には、
手っ取り早い方法の1つだと思います。


そんな中、昨日の春闘の話題が気になりました。

今年の春闘は大手主要企業で増額回答が相次ぎ、リーマン・ショック前の
賃上げ率を上回る勢いだ。パート雇用者を含めた1人当たりの給与総額は、
ベアとボーナスなどを合わせ前年比1%程度の上昇が視野に入った。
安倍晋三政権による企業への賃上げ圧力は奏功しつつあり、
1997年ごろから始まった賃金の「右肩下がり時代」からの脱却を
期待する声も出始めた。今後は、賃上げの勢いが消費増税のマイナス効果を緩和し、
夏場以降に景気が「V字回復」の過程に入るのかどうかが焦点になる。
〜▼『春闘大幅賃上げ、給与総額1%増も視野 消費増税の影響吸収できるかカギ』ロイターからの抜粋


その結果…分かりやすい表を。

一部の企業ですが、
トヨタ、日産、ホンダ、日立、パナソニックなどです。

ベア(ベースアップ)と一時金(ボーナス)。

上げてきています。

トヨタの一時金、6.8ヶ月にも驚きましたが、
大和証券のベアは月1万円以上、初任給も10%アップ(約2万円)だそうです。
※この表には出ていませんが。

ただ、これは大手企業 2%強に関してで、
中小企業に関しては、まだまだ夢の話だそうです。


難しい話をする柄ではないのですが、
このトピックが流れたのは昨日です。

もちろん、春闘がこの時期だからというのもあります。

この手の話題が流れると
「景気が良くなっているのかな〜」と普通に感じると思います。

そして4月からの増税

さらに駆け込み需要が増える事でしょう。


これを ”情報操作” と思う方も多いと思います。

その通りだと思います。

何も考えていない方々の財布のヒモは一瞬緩むのではないでしょうか?


情報が流れる時…
それは、得てして何らかの意図があるのは当然です。

メディアは賢く出来ているものです。


今日の東京新聞社説がとても分かりやすかったので、
一部メモしておきます。

一見すれば、消費税増税を前にして歓迎すべき流れといえるかもしれない。
ただ、手放しでは喜べない割り切れなさも残る。今春闘に向けて、
政府は経団連や連合とともに政労使会議を重ね、賃上げを再三要請した。
「賃上げ原資」として復興特別法人税の一年前倒しでの廃止も決めた。
さらに賃上げの実施状況について企業名を挙げて公表すると圧力もかけてきた。
いわば「官製の賃上げ」なのである。

アベノミクスで物価を上昇させデフレ脱却を目指す安倍政権は、消費税増税
決めたこともあり、物価ばかり上がって賃金上昇が伴わなければ景気が
腰折れしかねないとの危機感があるためだ。

本来であれば、賃金は労使の協議で決めるのが原則である。
しかし、経営側は業績が改善しても株主への還元や内部留保を優先させ、
賃上げを後回しにするかたくなな姿勢を続けてきた。
一方の労組も、そんな経営側の論理を崩せず、組織率低下など存在感も薄くなった。
労使ともに政府介入は望んでいないはずなのに、労使間の議論が深まらないうちに、
半ば強引な形で「官製賃上げ」の流れが決まってしまったといえる。


この記事を読むと本質が見えてきます。



もう1つは…あの方の息子…あの政治家の話です。

まずは、このポスターをご覧下さい。


政治家のポスターと言えば、顔をメインとした物が多いと思いますが、
これは今までの路線と異なります。

顔を出さなくても知名度が高いという裏返しとも感じます。


現在制作中のポスターとのことですが、
復興に対するメッセージを全面に押し出したものになっています。

彼は震災の翌年2012年2月に、自民党青年局に東日本大震災被災地の
復興を後押しする「TEAM-11」を発足し、それ以降毎月11日日に被災地に足を運び、
被災した方たちの声に耳を傾けているそうです。

毎月…です…。

その後2013年10月、復興庁の政務官に就任しています。

ポスターの文言は…

〜3.11を経験した日。
あなたは何を思いましたか。
日本は変わらなきゃいけない。
そんな思いを持ちませんでしたか。
私を、復興への取り組みに向かわせたのは、
まさにあの日の思いです。
震災を新たな出発点にしなければいけない。
いまを生きる私たちの、未来に対する責任として。
3.11後の日本をいっしょにつくっていきませんか。


9日には、福島県いわき市で開かれた復興イベントに出席し、
今は稼働していない福島第二原子力発電所について、
廃炉にすべきという考えを示しました。

彼:「福島第二原発も動かさないという決断を早くすべきだと思います。
何も方向性を決めなくて、福島県の未来決められますか。
だから私は早く決めて、福島県ではもう動かさない」

福島第二原発は、東日本大震災では津波被害を受けたものの
大きな事故には至らず、現在は運転停止が続いています。
今回の発言は、この福島第二原発について廃炉の必要性を
指摘するとともに、将来の脱原発に向けた思いをにじませたものです。

と記事に書いてありました。


お父さんのコメントとシンクロする点もありますが、
彼は「事業者の判断はもちろんだが、最後は決める人が決めれば(廃炉は)決まる」と。

決める人が決めれば。

お父さんの言う”現総理”を指し示すものかなと感じました。

ただ発言の中には、脱原発というストレートな言い回しではなく、
「福島の原発を…」と。

また「再生可能エネルギー事業も福島から」と発言していました。



ちなみに彼は、1981年生まれの32歳です。

政治家は長〜い目で計画を練ります。

普通の政治家では不可能ですが、
この手のサラブレッドはひと味もふた味も違います。

野党だろうが与党だろうが…。


このまま彼が政治家人生を継続させると過程します。

廃炉には、40~50年、それ以上時間がかかると言われています。

その時、彼は70歳過ぎ。

丁度今のお父さん(72歳)くらいでしょうか。


お父さんの発言と行動。
「あれは、どんな意味があるのですか?」と友人から聞かれた事がありましたが、
「今後、息子さんに対してなんらかの意図があるのでしょうね」と答えました。


結論から言ってしまえば、いつか息子を総理の椅子に座らせる計画なのでしょう。

〜政治家たるもの、てっぺんを目指さなければ意味が無い!〜

と、何処かの誰かさんが言っていました。


去年の10〜11月頃、突然お父さんが脱原発発言で
再び注目を集めました。その後も都知事選のサポートで表舞台に…。
応援した細川さんは落選したものの、存在感だけはアピール出来たと思います。

お父さんが動いた頃、彼は復興庁の政務官に就任しています。

これも…凄いタイミングです。


お父さん同様、マスコミ、メディアを使ったアピールは、
正直上手だと思います。

あの見た目と、テレビ画面の向こう側を意識した話術も。

余談ですが…
選挙は顔、見た目が命だそうです(苦笑)。

そこからの今回のようなポスターで異質を放つ作戦と文言。

あっぱれです。



しかし、この親子…私は全く信用していません(苦笑)。

ただ最悪な現状から脱却するには、こうした若手の動きが、
大切になってくるのかも知れません。

力、権力を持った若者が。

皮肉な話ですが、所詮…権力です。


お父さん…小泉純一郎

母方の祖父、小泉又次郎は第2次若槻内閣で逓信大臣を務め、
彼の父親、小泉 純也は元衆議院議員、元防衛庁長官
そして自身は総理の椅子に座りました。

THE 世襲です。


今後も、この息子さんから目が離せなくなりそうです。




震災から3年。

そして、増税と経済。
さらに、小泉家の次男、
小泉進次郎という1人の政治家の緻密な作戦。


点と点が一つに繋がる瞬間を垣間みている…
そんな昨日、3月12日でした。

後で振り返ると、何かのターニングポイントになりそうな予感…です。


そんな余談でした。