背中にまだ違和感があり、床に座ったり、横になれないので、
椅子に座って勉強中です。
28日(火)に放送されました、
TBSラジオ『荻上チキ・Session-22「NHKを考える第2弾」』の
ポッドキャストをチェックしていました。
---> http://podcast.tbsradio.jp/ss954/files/20140128main.mp3
若干出遅れましたが…
問題になっているNHK籾井会長の発言に付いてです。
(NHK籾井新会長〜ネットから)
メモを兼ねて放送の一部を文字起こししました。
多少の誤字脱字があると思いますがご了承ください。
まずは冒頭、籾井会長の会見の流れです。
<NHK籾井会長の問題発言>
発端は25日に行われた就任会見で
記者に従軍慰安婦問題について質問され答える籾井会長。
籾井会長:
これは…ちょっとコメントを控えてはダメですか?
まあこの辺の問題はみなさん良くご存知でしょ。どこの国にもあった事ですよね。
違います?(編集?)じゃあドイツにありませんでしたか?フランスにありませんでしたか〜?
んな事ないでしょ〜、ヨーロッパはどこだってあったでしょ〜。
じゃ何故オランダに今頃まだ飾り窓があるんですか?
記者:
今のところなんですけど、会長の職はさておいてといいますけど、
ここ会長会見の場なので、
籾井会長:
失礼しました、じゃあ今全部取り消します。
記者:
取り消せないですよ、もうおっしゃったら。
アナウンサー:
さらに籾井新会長は、記者の質問を受けて次々に政治的な発言を繰り返します。
尖閣諸島、竹島などの領土問題について、
「国際放送で明確に日本の立場を主張するのは当然、
政府が右と言う事に左という訳にはいかない。」と述べました。
また特定秘密保護法については「これが必要ということが政府説明ですから
取りあえず様子を見るしかない。あまりかっかする事は無い。」とも話しました。
そして一夜明け、多くのメディアがこの発言を報道。
籾井新会長は昨日になってTBSなどの取材に対して釈明しました。
籾井会長:
え〜本来はあそこは私は、個人的意見としてでも言うべきではなかったと思います。
え〜あーいうところで申し上げた事は、非常に不適当だったと思っております。
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はじめの籾井新会長発言に一部編集された感じがありましたが、
ほぼ、こんな感じの会見だったようです。
ポッドキャストで実際の音声が聴けます。
さらに番組の中盤、リスナーからの質問に答える、
元NHKプロデューサーで武蔵大学教授の永田浩三さんの発言も起こしました。
この方は、主にドキュメンタリー、教養・情報番組に携わり、
『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』などのプロデューサーとして、
NHKの看板番組を制作し受賞歴もある方だそうです。
この質問と回答は、一般的に疑問に思う事。
それに対する分かりやすい回答だと思いました。
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アナウンサー:
リスナーから永田さんへの質問。
「トップが代わるだけで制作現場の雰囲気も変わるのでしょうか?
それまでリベラルな作品を作っていても、これを境に保守主張なものを作るとか?」
永田さん:
現実はですね、会長が代わって翌日から何か劇的に変わるという事は無いと思います。
ただTBSもそうでしょうけども、日々の会議とかですね、次何をやっていくかみたいな、
戦略を立てていきますよね。その時に、その上の人達の意向とか、NHK職員も賢いですから、
嗅ぎ取って先回りして作っていく訳ですね。「次の会長はこういう意向のようだよ、
だからこういう企画はとるけど、こういう事はダメなんじゃない」と
いう事を敏感に感じますよね。それは影に日向に影響は出てくると思います。
チキさん:
現場としては逆にこういう風になっているからこそ「今年の戦争特集は頑張ろう」とか
そうした動きというのは実際どうなのですか?
永田さん:
いや、それはあの〜気骨のある人間はどの職場にも居ると思うのですよ。
現にNHKの番組全てにですね、何もものを言わないとか唯々諾々と政権の意向に
従っているという訳ではないし、原発にしても秘密保護法にしても、きちんとしたものを
作っていこうという人間は居ると思います。
ただ、やはりNHKの会長が持っている権限というのは人事だけではなくて
経営計画もろもろについてある訳ですからその影響は決して小さくないと思いますね。
チキさん:
今後、現場に出て来る影響、可能性とは?
永田さん:
今回、僕の中でですね、一番心配しているのは、こういう酷いスキャンダルだと思うのですよ。
それを安倍政権が結果的に幕引きをしてくれる形になっていくという事が、
一番質が悪いと思っているんですよね。総務大臣も官房長官も火消しに走っていますでしょ、
これはNHKが現政権に借りを作ったという形に結果的になる訳ですよ。
そうすると、今後共謀罪にしても集団的自衛権についてもNHKは権力の暴走を許さない
ためにもきちんと議論をして本当にどういう風に国の舵取りをしていけばいいのか、
ちゃんとニュースや番組で世の中に伝えていかなければいけない。
その時に、政権に対して厳しく出られないという事を、一番危惧しますね。
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番組の中では、荻上チキさんはもちろん、
ゲストに、経済ジャーナリストの町田徹さん、ジャーナリストの神保哲生さんを招き、
多方面からの意見交換がされています。
偏った見た方、考え方ではなく、
こうした意見交換を公平に出来る番組は素晴らしいと思います。
また選挙と同じように、当選、選挙が終わったら終了ではなく、
次の選挙まで、支持した候補者などを見続ける事が大切です。
このNHKの問題も、視聴者として番組を観るだけではなく、
その些細な変化や流れにも注意を払って見続ける事。
言葉は悪いですが、監視し続ける事が大切です。
そして疑問に思ったら抗議をする、動き事が大切です。
愚痴ばかり言っていても何も変わりません。
考て個々が動く事です。
1時間ちょっとのポッドキャストですが、
興味のある方は是非チェックしてみて下さい。
いつも、ナイスな情報を提供してくれる、INOMATA氏にも感謝です。
※追加です。17:47
▼『NHK会長、国会で陳謝=「職責は全うする」』
時事通信 1月31日(金)16時57分配信
NHKの籾井勝人会長は31日の衆院予算委員会で、自らの就任会見での一連の発言について
「その場で取り消した。皆さんに誤解と迷惑をかけ申し訳なく思っている」と陳謝した。
また「NHKのトップとして、放送法に基づき職責を全うしたい」と述べた。