Steven Spielberg率いる第66回カンヌ映画祭の審査員の開会記者会見から、
河瀬直美さんのコメントを文字起こしさせて頂きました。
※トピックと音声はこちらでチェック出来ます。
以下、河瀬直美さんのコメントです。
〜私はこの世界が非常に…人間を取り囲むこの世界が
困難…で極まっているという部分もあると思うんですね。
でもその困難を乗り越えるべく、人々が争いを起こすのではなくて
こういう風に映画という芸術を通して共に分かり合えるという様な祭典を
もたらしているカンヌは非常に素晴らしいところで、
その世界に向けて新しい指針を持ち得る場所だと思うんですね。
二年前の日本での震災時にも瞬時にカンヌは日本を応援してくれるメッセージを
投げかけて下さって、常にどの年もこのカンヌという映画祭は世界に対して
素晴らしいメッセージを投げている場所。
そこでの、今回の審査委員達が、
何を選ぶのかというのはとても重要な事だと思っています。
昨日、Stevenが「私達は職種は違うけれども映画を通して仲間で、
そこで選ぶのは素晴らしい」と言ってくださった時に、とっても共有感が生まれて、
私達はそれに向って歩いていくんだと思います。