opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

福島に通う小児心療医の叫び

MIXCD制作の準備を急ピッチで進めています。

音源選びの合間合間で、トピック探しをしつつ。。。

重要なトピックです。メモしておきます。


(心の問題を抱えた子どもが描いた絵を手に、ケアの重要性を訴える吉山直樹教授)

▼『母子に心のケア 専門医充実して 福島に通う小児心療医の叫び』
東京新聞 2012年5月16日 夕刊

東京から福島県須賀川市の公立岩瀬病院を月に一度訪れ、診療を続けている
小児心療内科医がいる。西武文理大(埼玉県狭山市)の吉山直樹教授(66)=東京都板橋区在住=で、
東京電力福島第一原発事故による放射能の影響を心配しながら、
福島に住み続ける母子らへの心のケアの充実を訴えている。

昨年十月、高知市内で開かれた学会。吉山教授は、知人で岩瀬病院の三浦純一院長(58)と
再会した。二人は約五年前に医療関係の会合で知り合い、交流を続けてきた。

いつも感情を表に出さない三浦院長が「地震放射能下の生活を続け、
精神的に苦しんでいる福島の子どもを何とか助けてほしい」と、涙ながらに訴えた。

震災後、同病院では子どもたちが「死にたい」など衝撃的な言葉を口にするケースが相次いでいた。

吉山教授は「このまま福島で暮らしていけるのかという不安を抱える人たちに、
少しでも寄り添い続けたい」と、翌月から病院を訪れた。

吉山教授が診察した福島県浅川町に住む小学三、四年の兄弟も、心身のバランスを崩していた。
二人だけでいた自宅で被災。夏には、放射線を警戒しクーラーのない教室で長袖で過ごし、
外出を控えた。長男(9つ)は七月から十分に一回はトイレに駆け込み、
次男(8つ)は不登校になった。

二人は県内数カ所の心療内科を受診し、投薬を受けたが、大きな効果はなかった。

吉山教授が試みたのは絵画療法。兄弟が描いたのは宇宙船の中で平和に眠る家族と、
茶色の空の下で楽しむサツマイモ掘りの絵だった。教授は「地震とその後の生活の中で、
守られたいとの思いや、不安な気持ちが現れた」と分析する。

母親(32)が仕事を辞めて寄り添い、兄弟を抱き締めるなどスキンシップを増やした結果、
症状は改善。不登校だった弟も一月に学校に復帰した。母親は「二人とも活発で、
こんな症状は初めて。原発事故の被害はこれからも続く。いつでも専門の医師の診療が
受けられる体制を整えてほしい」と願う。

三浦院長によると、須賀川市内の仮設住宅で実施した健康診断では、
小学生以下の子ども十人のうち六人が糖尿病だった。
「異常事態。運動不足やストレスなどが原因ではないか」と懸念する。

県によると現在、県内にいる小児専門の心療内科医や精神科医はごくわずか。
吉山教授は「コミュニケーションを取りながら治療に結び付けるスキルを持っている
小児専門医が必要だ」と指摘している。
ーーーーーーー

吉山直樹氏の『こころの相談室』というサイトもあります。

この手の子どもの心の問題、ケアも、もっと沢山の人に知って欲しいです。

ツイッターフェイスブックをやられている方々へ。
是非拡散をお願い致します。

このような事例は、まだまだ氷山の一角だと思います。。。