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平和的核爆発?

ロシアの話ですが、なかなか強烈な記事を見つけましたのでメモしておきます。

▼『土木工事で核爆弾使用、今も深刻なセシウム汚染』
読売新聞 3月15日(木)16時18分配信

ロシアの有力紙イズベスチヤは14日、1971年に地下核爆破が実施された
同国中部イワノボ州で、今日もなお放射性物質セシウム137の汚染が
深刻であることが判明したと報じた。

汚染の実態は国営原子力企業ロスアトムが2011年、同州で大規模調査を行った結果、
分かった。場所によっては土壌1キロ・グラム当たり、最悪で10万ベクレル
セシウム137が検出されたという。この値は日本でコメの作付け制限が発動される
基準値(昨年時点)の20倍という高いものだ。同社は除染に乗り出すことを決めた。

汚染地域はモスクワの北東約340キロ・メートル。当時、ソ連では資源探査や大規模な
土木工事で、破壊力が大きい核爆弾を使用した。軍事的な核実験とは区別し、
「平和的核爆発」と呼ばれた。

イワノボ州の核爆破は「地質調査のため」で、地下約620メートルで実施された。
だが、爆破の後、放射性物質を含む地下水が間欠泉のように噴き出し、地表を汚染した。
その面積は「1ヘクタール未満」とされ、表土は除去されていた。

その40年後の調査で汚染が確認された地域は住民の生活圏にも近く、
最も近い村までは4キロ・メートルしか離れていない。
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もう少し深く知りたい方は『平和的核爆発』で検索してみて下さい。

40年経っても、このありさまです。

果たして40年後の日本はどうなっているのでしょうか?


追加ですが、国営原子力企業ロスアトムの社長が、
去年の3月17日にこんなコメントを出していました。

『ロシアの国営原子力企業ロスアトムのキリエンコ社長は16日、深刻化している福島原発での
事故について、「最悪のシナリオに陥っている」と述べた。

キリエンコ氏はロイターに対し、「他の複数の原子炉にも影響が及ぶというシナリオを予測していたが、
昨日(15日)それが現実になってしまった」とし、「残念ながら、現在は最悪のシナリオとなっている」と述べた。
また、福島原発での事故が、ロシアが海外で進めている原発建設事業に影響を与えるかとの
問いに対しては、 「当然そうなる」との見解を示した。
一方、メドベージェフ大統領は、同国訪問中のトルコのエルドアン首相と会談し、
ロシアがトルコで原発建設を進めることで合意。
同大統領は会談後の会見で「皆が『原子力は安全なのか』と質問するが、答えは明らかだ。
建設地の選択や原子炉の設計を適切に行えば安全だ」と強調した。
ロシアでは現在、国内電力需要の16%が原子力発電でまかなわれている。
ロシア外務省は16日、在日ロシア大使館で勤務する外交官の家族について、
今週中に退避を始めることを明らかにした。』