一応、この記事をメモしておきます。
▼『福島第一 凍結で14カ所水漏れ』
東京新聞 2012年1月30日 朝刊
東京電力は二十九日、福島第一原発の使用済み燃料プールや予備の原子炉冷却ポンプなどの
周辺十四カ所で、水漏れが相次いで見つかったと発表した。今冬一番級の冷え込みによる凍結で、
配管やホースに亀裂が入ったのが原因とみられるが、これほどまとまって水漏れが見つかるのは初めて。
東電によると、同日午前九時三十五分ごろ、4号機の使用済み燃料プールの循環冷却装置で警報装置が作動。
現場を確認したところ、ポンプが止まり、燃料プールの冷却水が漏れているのを発見した。
その十五分後には、高台に設置されている非常用の原子炉注水ポンプの流量計の付近から、
微量の放射性物質を含む処理水が近くの側溝に流出しているのが発見された。
このほか、増設中の2、3号機用原子炉注水ポンプの流量計や、淡水化装置、蒸発濃縮装置などの
周辺十二カ所でも水漏れが見つかった。
一部は中濃度の汚染水の漏れもあったが、いずれも漏れた水の量は少なく、海の汚染はなかったという。
同原発では二十八日にも、原子炉注水ポンプの弁で凍結が原因とみられる水漏れが三カ所見つかったばかり。
福島地方気象台によると、原発に近い福島県広野町では二十九日午前六時二十分ごろに
今年の最低気温となる氷点下八・三度、浪江町では同三時で氷点下八・七度を記録した。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「保温剤を巻くなどの対応を取ってきたが、
場合によっては電熱器を巻くことも考える」と述べた。