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岩手県産肉牛も+稲わら汚染時系列

連続です。

岩手県産肉牛も出荷停止と政府からの指示が出てしましました。

岩手県産肉牛、出荷停止を指示…政府』
読売新聞 8月1日(月)16時5分配信

岩手県産の複数の牛肉から国の暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を
上回る放射性セシウムが検出されたことを受け、政府は1日、原子力災害対策特別措置法に
基づき、同県産の牛について食肉処理場への出荷停止を同県知事に指示した。

枝野官房長官が同日午後の記者会見で明らかにした。

肉牛の出荷停止は、福島、宮城両県に続いて3県目。
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次は、故郷の栃木県産になるそうです。。。

まだまだこの問題は広がってしまうでしょうね。

稲わらの問題を週刊文春(8月4日号)の記事「『放射能汚染牛』農家が告発する
『致命的な無策』」が伝えています。

ある方のブログで、分かりやすく文章と地図で説明していますので、
興味のある方は、こちらを。

その中の一部を引用させてもらいつつ、メモしておきます。


週刊文春の記事を読んでその混乱ぶりを時系列で整理する。

<稲わら汚染にいたるまでの時系列>

■5月

5月11日 この日に採取した牧草から暫定規制値を越える放射性セシウム検出(宮城県丸森町大崎市

5月18日 上記の事実を宮城県が公式に発表

5月19日 1回目の合同会議(宮城県登米市 ※上記の大崎市の隣)
→農家側「稲わら大丈夫か?」行政側「まあ大丈夫でしょう」(※週刊文春記述ママ)

■6月

6月1日 牧草の検査(登米市

6月7日 牧草の検査(登米市
→規制値をはるかに下回る数値が検出され、牧草の使用規制解除。同時に稲わらの使用も大丈夫だとされた。

※1ヶ月経過

■7月

7月8日 福島県南相馬市畜産農家から出荷した11頭の肉牛から暫定基準値超の放射性セシウム検出
→原因は稲わらだと判明

7月12日 2回目の合同会議(宮城県登米市
→稲わらの検査実施が決定

7月13日 稲わらの検査実施
→規制値超の放射性セシウム検出

稲わらの危険性を農家が指摘してから、およそ2ヵ月後に、稲わら汚染が確認されている。ポイントは

●5月19日 1回目の合同会議(宮城県登米市
→農家側「稲わら大丈夫か?」行政側「まあ大丈夫でしょう」

ここで曖昧にスルーした行政側の責任が問われているわけだが、「まあ大丈夫でしょう」
という判断になったのはなぜだろうか。宮城県の行政側の危機感がなかったこと、
人材が無能だったこと、牧草と稲わらの汚染の性質についての無理解、の3点は人災だが、
それだけが原因ではないはずだ。

なぜか。

筆者は稲わらを出荷した地域があれば、逆に稲わらの出荷を停止した地域も当然あると
思っているからだ。その違いはどこにあるのか。

<公共の放射能測定地が乏しい東北>

実は宮城県には公共の放射能測定地点が乏しい実態がある。

栗原市登米市大崎市の3つの市から稲わらが全国に出荷されていた。
もともと放射能測定地点がなかった場所で、稲わら出荷が行なわれたことがわかる。

汚染稲わら出荷は、測定地点を整備しなかった行政の責任であると言える。
事故が起きてからの危機意識が不十分であったことはもちろんのこと、事故が起きる前に
今回の汚染稲わら出荷事件がおきることが決まっていたと言える。

更に言うならば上記の、公共の測定地点がなかった地点では、事故後に行政側は危機感を
持てなかったおそれが出てくるということになる。

もっとも震災後そこまで余裕がなかったであろうとは十分に推測できるのだが。
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様々な焼き肉店の前を通る時に、ついつい店内をチェックしてしまいますが、
真面目に国産牛を使っていたお店の打撃は半端ないです。

夕飯時にも関わらず、お客さんが全く居ないというお店も数軒ありました。