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生涯にわたり検査

大切な記事です。メモしておきます。

『<福島県>18歳以下の甲状腺、生涯にわたり検査』
毎日新聞 7月24日(日)21時4分配信

福島県は24日、東京電力福島第1原発事故で拡散した放射性物質の影響による甲状腺がん
早期発見のため、18歳以下の全県民約36万人を対象に、継続的な甲状腺検査を行うことを決めた。
10月から開始し、20歳までは2年ごと、その後も5年ごとに生涯にわたり検査する。
世界的に例がない取り組みという。

◇対象36万人

旧ソ連で86年に起きたチェルノブイリ原発事故では、周辺住民が放射性物質を含む牛乳などを
摂取して内部被ばくし、事故発生から4〜5年後に小児の甲状腺がんの増加が確認された。
甲状腺がんは早期手術で大部分が治癒するとされ、県は継続的な検査が必要と判断した。

検査は無料。

対象は92年4月2日〜今年4月1日に生まれた事故当時の県内居住者で、事故後に県外に
避難した人も含む。当面は福島県立医大で受け付け、後に民間医療機関の協力も得て、
公民館や学校などでの集団検査を実施する。14年3月までに対象者全員の1度目の検査を終える予定。

県は全県民約200万人を対象に、聞き取りで事故後の行動を確認し、地域・時期ごとの線量と
照合して個人の被ばく量を推定する方針を決めている。8月から問診票の配布を本格的に始めるほか、
避難区域の住民を中心に、事故の精神的影響も調査する。この全県民健康調査の財源は、
政府が1000億円規模の基金の創設を検討しており、同調査の一環として行われる
18歳以下の甲状腺検査も、それで賄われる見通し。