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敦賀リポート(1/3)

かなり遅くなりましたが、5月の連休に敦賀市へ行ってきた時の事を書かせて頂きます。

福井県福井市入りしたのは、5月1日でした。その翌日、『敦賀二号機 燃料漏れか』と
早速この手のニュースで苦笑いしてしまいました。さらに、『ビンラディン殺害』と、何処か
波乱の幕開けでした。

そして、5月4日。少し早起きをして、敦賀市へ向いました。目的は、美浜原発と、もんじゅ周辺、
市内にある原子力PR施設へ行く事でした。

美浜原発もんじゅ周辺は『隠された被曝労働者』の映像を見て、実際にその町の住民や、
海などがどうなっているのか?どんな雰囲気なのか?この目で実際に見て感じたいと思いました。

まず、駅に到着し、PR施設行きのバスを探しました。短時間で行けるバスもあったのですが、
やはり敦賀市の町も見てみたかったので、そこはあえて周遊バスを利用しました。


(2011年05月04日 敦賀周遊バス内にて〜RICOH CX4)


(2011年05月04日 敦賀市周遊バス内から〜RICOH CX4)

車内から町を眺めていてまず気付いたのは、噂通りのシャッター商店街とビジネスホテル、
旅館の数でした。異様な程静まりかえっていました。「連休中だよな?」と思う程です。

他、少し不思議な避難所という看板も沢山見ました。


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター入り口にて〜RICOH CX4)


(2011年05月04日 あっとほうむに隣接する原子力環境監視センター〜RICOH CX4)

そして、数十分後、一つ目の目的『あっとほうむ 福井原子力センター』に到着しました。

しかし、到着したバスから降りたのは、私と同行してくれた彼女の二人だけでした。

小高い山の上に異様なピエロのキャラクターが、まるで笑うセールスマンみたく、ど〜っんと
こちらを指差し出迎えてくれました。「ピエロ?道化師?」と、ぞっとしました。その施設に
隣接して建っているのは『原子力環境監視センター』でした。


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター入り口にて〜RICOH CX4)

決して可愛くないのですが、この手のキャラクターを使い子供達の気を引こうとする魂胆は、見え見えです。


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて〜RICOH CX4)

施設は老朽化が進み、かなり古い建物でした。少し驚いたのは、こんな古い建物なのに
トイレのドアが無意味に自動ドアだった事です。昔の学校のようなトイレのドアがですよ。本当に無駄です。

このボードは、施設内の人気アトラクションランキングです。後で触れますがその名前の付け方が
これまた異常です。入り口付近には、特別展示と題して今回の震災関連の記事が張り出されていました。

退屈そうな従業員が居る他は、1〜2人の大人がその特別展示を食い入るように見ていました。


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて〜RICOH CX4)


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて〜RICOH CX4)


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて〜RICOH CX4)

順路通り進むとまず「もっとしらべ隊」というコーナーにPCが、20〜30台設置してありました。
このコーナーには、もちろん誰もいませんが、同空間の体験コーナー的なテーブルに1組の家族が
ぼつん〜と居ました。私は、早速調べてみました。

原子力発電所は本当に安全なの?」
原子力発電所からでるゴミはどうしているの?」
「大地震が起きても、原子力発電所は大丈夫?」

その答えは、言わずもがなです。何処かのお偉いさん達が連呼し続けた『安心、安全』の文字が
踊り狂っていました。一瞬、「ふざけるな、、」という顔をした瞬間、近くに立っていた暇そうな従業員と
目が合ってしまいました。小連れのファミリーでもない2人組が怪訝そうな顔をしているのだから、
当然違和感はありますよね。


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて〜RICOH CX4)

施設内、人気アトラクションランキング、3位の『あっと ザ マラソン』です。障害物をクリアーしつつ
エネルギーに関してのクイズに答え時間内のゴールするゲームです。ちょっとやってみましたが、
そのクイズに出題される問題の軸は『原発は素晴らしい!クリーンで安全!』です。
そうして、子供達を洗脳していくのです。


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて アンリ・ベクレルRICOH CX4)


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて マリー・キュリーRICOH CX4)


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて アルベルト・アインシュタインRICOH CX4)


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて エンリコ・フェルミRICOH CX4)

施設の2階に上がる階段の脇には『この人だ〜れだ?』的に、科学者の絵と説明がポップに
描かれていました。


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて〜RICOH CX4)


(2011年05月04日 あっとほうむ 福井原子力センター内にて〜RICOH CX4)

そして2階にあがると、具体的に原子力とは?原発とは?と勉強出来るコーナーがありました。

まずは、原子力の長所と短所という所にあったものがこれです。所謂『レベル』に関しての説明書きがある中に
『Q.原子力発電の心配なところは?』
『A1.万が一事故が起きると大きな被害が出る恐れがある〜原子力発電所で万が一事故が発生した時
一番怖いのは、放射線放射能物質が外に漏れることです。』と。

まさに、それが現実となったのが今回の福島第一原発での事故です。

敦賀市民の身近な敦賀原発でも、もちろん漏れています。


〜続く〜