opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

『核のゴミ捨て場』(3/3)

さて、これで最後です。

遠野市を中心に、地域誌「パハヤチニカ」を発行する千葉氏も、この話を聞いて
怒りに震えたという。「子々孫々に影響を及ぼす放射性廃棄物の最終処分場をここ
遠野につくるなど、言語道断です。地震大国日本で、『地層処分は何万年も先まで
安全である』と言われても、信じる事は出来ない」(千葉氏)

「東北地方は歴史的に、東京などへの食料や水資源の供給源とて役割を担ってき
ました。現在では六ヶ所村をはじめ、エネルギーの供給と、そのゴミの処分も担っ
ています」前出、本田市長がこう言うように、この国はいつも東北地方に負担を強い
てきた。しかし、水、食料、電気の供給源として、そして「核のゴミ捨て場」として
東北を利用してきたというのに、いざ大震災に見舞われた時には、なんとその対応
が遅い事か。「政府は被災自治体に対して『復興会議の結論が出るまで、復旧作業
は待ってくれ』と言っているようだ。これは、東北を積極的に見殺しにするといった
暴挙といってもよい」

陸前高田市の戸羽市長は、防災服姿で「国の色々な規制が、復興の妨げになって
いる。こちらから問題点を訴えなければ、国は動かないのか」と訴えた。おそらくこ
れは、被災地の全首長、全住民の心の叫びだろう。

東北大学名誉教授の入間田氏はこう語る。「東北を抜きにして、今の日本は成り立
たなかったはずだ。それを政府はしっかり認識して、復興に尽力してほしい。東北
地域の文化や伝統も考えずに『新しい住宅はすべて山の上に作ろう』など、なぜ
中央はいつも上から目線なのか」

この「上から目線」がどれだけの苦労を東北の人々に強いてきたか。いまこそ問い
直すべきだ。〜

〜「週刊現代6/11号」”あらかじめ見捨てられていた東北の被災地”より
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いかがでしょうか?三分割にして更新させて頂きましたが、様々な問題点が浮き彫り
になっています。

この記事を読んでも、いつも通りの組織の名前ばかり出てきます。

原子力発電環境整備機構(通称 NUMO)
核燃料サイクル開発機構(核燃機構)
動力炉 核燃料開発事業団(動燃
日本原子力研究開発機構

組織が細分化し過ぎていますが、やっている事は同じです。多額の税金をじゃぶじゃぶ
と使っている事も。

ただ、現実問題として、核の廃棄は、どこへ?そして、放射線物質に汚染された原発
敷地内外の瓦礫は?関東近郊で問題になりつつある汚染された汚泥問題は?などなど。

これから法整備をしてと国やお偉いさん達は言っています。何故、原発を作り運転を
スタートされた時点で、この手の事故を想定していなかったのか、不思議でなりません。
専門的な知識と洗脳がそれを邪魔してしったのでしょうか?あるいは、本当にアホなの
でしょうか?理解に苦しみます。

ここ数ヶ月、色々調べて勉強させてもらい分かった事は、梅棹忠夫氏の言葉を借りるの
であれば、結果、この手のエネルギーに手を出してしまった、出さざるを得なかった
人間の業(ごう)なのでしょう。

考えれば考える程、知れば知る程、正直しんどくなってきますが、自分たちが生きてい
る間は諦めず叫んでいくしかないです。私の家、兄貴も含め子供はいませんが、やるし
かないですね。育児で忙しく情報収集など出来ない、お母さん方には、ダイレクトで
メールも送りますので、興味のある方はメールを下さい。info@opuesto.orgまで。


少し話しは反れますが、「阪神淡路大震災」の記事を書かせてもらった時にも、その世情
が見える新聞からの広告を紹介させて頂きましたが、今回の一枚。苦笑いしてしまった
ものが、この特集ページの最後にありましたので、軽く紹介させて頂きます。


週刊現代6/11号 173ページから)

発売たちまち重版!”恋する理由 滝川クリステル”〜私の好きなパリジェンヌの生き方〜
です。正直、かなり苦笑いをしてしまいました。誰が悪い訳でもないのですが。。。


また、興味深い記事がありましたら、紹介させて頂きます。

※『核のゴミ捨て場(1/3)』『核のゴミ捨て場(2/3)