opuesto / Tate’s Official Blog

I have the right to know the truth and i must protect the children's future.

嘘とポイント

昨日また1つ歴史が動いた瞬間を目の当たりにしました。

集団的自衛権の行使が閣議決定されてしまいました。

話をすると長くなりますので、昨日の記者会見の冒頭に付いて
突っ込んでみたいと思います。

憲法の話は簡単ではありません。
しかし、いつも言う通り「無関心」が一番危険です。


まずは記者会見冒頭の首相のコメントを書き出してみました。

〜具体的な例でご説明をしたいと思います。
今や海外に住む日本人は、150万人、さらに年間1800万人の日本人が
海外に出かけていく時代です。
その場所で突然、紛争が起こる事も考えられます。
そこから逃げようとする日本人を同盟国であり能力を有する
米国が救助、輸送している時、日本近海で攻撃があるも知れない。
このような場合でも、日本人自身が攻撃を受けていなければ
日本人が乗っているこの米国の船を日本の自衛隊は守る事が出来ない。
これが憲法の現在の解釈です〜

以前も使用していたこのパネルを使っていました。


相変わらず突っ込みどころが満載ですが、
これは素人目線でも「ん?」と疑問に感じます。

「軍艦が、一般人を救助、輸送???」と。

そこで、6月21日に放送されました、
TBS『報道特集』の中で、この事に触れていましたので、引用させて頂きます。


早稲田大学法学学術院 水島朝穂教授は、
アメリカ艦船での日本人の輸送はあり得ない事例だと指摘する。

根拠としているのはアメリカ国防総省が公開している文書。


(アメリカ国務省国防総省の覚書)

〜全ての外国政府に対し、自国民の退避に備えて独自の計画を作り
アメリカ政府に依存しないよう強く求める〜



(米統合参謀本部「非戦闘員退避作戦」)

アメリカ軍の最高指揮機関である統合参謀本部が作成した
非戦闘員救出作戦にも自国民(アメリカ市民)の退避を最優先し
外国人の退避の協力は確約しないと明記されている。



(日米防衛協力の為の指針、ガイドライン

1997年に策定された日米防衛協力の為の指針、ガイドラインには、
「日米両国が非戦闘員の退避に関して調整し、協力する」との記述がある。

しかしその後、2010年に取りまとめられたアメリカ側の文章
(米統合参謀本部「非戦闘員退避作戦」)は
外国人の退避支援に否定的な内容となっている。


水島氏は軍艦による避難民の輸送は非現実的だと指摘する。


<記者>
日本人が乗るような事態が仮にあるとすると
それは相当戦闘が激しくなってからですよね。

<水島氏>
一番危険なのは軍艦なんですよ。
軍艦というのは元々軍用ですから戦闘状態が起こった時、
真っ先に攻撃される。だから命が大事だったら軍艦には乗らない、
軍艦では帰るな、これが常識です。

それなのに安倍首相は軍艦輸送艦に子供たちを乗せる事態を想定している事自体、
あそこに書かれているお母さん、子供達を本当の意味で大切に思って言うよりは、
集団的自衛権の行使を国民に支持してもらえるように、
そのための端的に言えば、ダシでしかないと、私は思います。

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アメリカ国務省国防総省の覚書、
米統合参謀本部「非戦闘員退避作戦」書、
日米防衛協力の為の指針、ガイドラインを見ても答えは明らかです。


嘘はいけません。

それに騙されてもいけません。


もちろん、政治家は嘘をつくものです。

しかし、ここまで問題になり注目されている事案の記者会見がこれです。

苦笑いしてしまいました。


さらに今回のポイントは…

閣議決定により憲法の解釈をいくらでも変えられる、
という前例ができたことのほうがはるかに怖い。

ズバリこれです。

ある解説者の方や、INOMATA氏に教えてもらったBlogなどで
ここを指摘している方も居ました。


まずは、首相の嘘と、ポイントを書かせて頂きました。



今日の関東地方は久々の晴天です。

この晴天は彼らにとって最高の青空に見えているのでしょうね。

皮肉なものです。

私も「いい天気だな〜、こんな日にミサイルは勘弁してほしいな〜」と、
ぼんやり空を眺めていたところ、今朝、また北からミサイルが発射されたとの事です。

どんどん、嫌な報告に加速していると思うのは気のせいでしょうか?
きっと彼らは本気で戦争を考ているのでしょうね。
戦争は莫大なお金が動き経済を回します。

国益、見栄の張り合いです。

彼らの本心はそこにあると考えるのが妥当です。

国民の命を守る。

ふざけた事をぬかしています。

国益の為、お金の為にこの法案を成立させて戦争に参戦します!
もちろん私は指揮官として官邸に残り、家族や一族は安全なところへ
避難させますので自衛隊の皆さん、頑張って下さい!」と、
ハッキリ言って欲しいものです。

これが今の日本です。